橋下徹氏「自衛隊最高指揮官としてイケイケはダメ!!」自民・高市新総裁の“安全保障・対外姿勢”に懸念「スタンスが変わらなければ一国民としてものすごい不安を感じる」 2025年10月08日
自民党・高市新総裁について、関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」が街の人100人に調査した結果、「期待できる」が73人、「期待できない」が27人と、期待が大きく上回る結果となりました。
番組に出演した橋下徹さんは、高市新総裁の「懸念点」について「自衛隊最高指揮官としてイケイケはダメ!!」と提言。 中国が日本の排他的経済水域に設置した海上ブイについて「撤去すればいい」と述べるなど、対外的に強硬な発言で知られる高市新総裁について、「スタンスが変わらなければ一国民としてものすごい不安を感じる」と指摘しました。
■対外的に強硬な姿勢・発言も目立つ高市新総裁
高市新総裁は総裁選の出馬会見で「防衛力の裏付けのない外交は弱い」「費用をしっかりと積み上げて絶対に日本の領土と国民を守り抜く」と発言したほか、自身のYouTube番組で「(憲法に)自衛隊ではなく『国防軍』と明記することは日本を守り抜くために必要なこと」とも発言。 さらに去年の総裁選の出馬会見では、中国が日本の排他的経済水域に設置した海上ブイについて、「禁じられていないなら撤去すればいい。私がそういう権限を持ったら撤去する」と述べていて、対外的に強硬な姿勢も示しています。
■橋下氏「総理大臣になってもスタンス変わらなければものすごい不安を感じる」
橋下さんはこうした高市新総裁の姿勢について、「自衛隊の最高指揮官である総理大臣になってもスタンスが変わらなければ一国民としてものすごい不安を感じる」と話しました。
【橋下徹さん】「高市さんはこれまでのように、一国会議員ではなくて、おそらく内閣総理大臣になります。そうすると自衛隊の最高指揮官になるんですよ。
今の日本の自衛隊組織は、安倍さんのころからどんどん改革をやって、ある意味本当に内閣総理大臣の指揮のもとに、陸海空の自衛隊がどっと動くような体制になっています。
迅速に対応するためにそういう形にしているので、僕はそれは賛成なんですが、そうなるとトップの人の政治姿勢というものがものすごく重要です。 高市さんは今まで、自分を強力に押してくれていた支持者向けに、かなり強い主張、武力行使についても、僕からすればそれは危ういなっていうような主張をされていました。
でもそれが内閣総理大臣になって、同じようなスタンスで行かれたら僕は一国民としてはものすごい不安を感じています」
■中国との衝突リスク「国力に見合わない“イケイケの思想”だと大変なことに」
【橋下徹さん】「今まで言ってきた主張から総裁選のときに、だいぶマイルドにしてきたところはあるんですけど、僕らはメディアの立場として、この内閣総理大臣・自衛隊の最高指揮官をしっかり見ていかないと。
僕は中国と、どこかでぶつかることはあると思います。南西諸島の方でぶつかるリスクが高くなるときがある。
このときに日本の国力に見合わない“イケイケの思想”でいってしまうと大変なことになると思うので、僕はしっかり高市さんには最高指揮官として、ちょっと抑制してもらいたいと思います」
■高市氏には熱烈な支援者「その熱だけで押されるようなことがない総理に」
【青木源太キャスター】「立場が変わると抑制する可能性もありますよね」
【橋下徹さん】「これは安倍さんもそうでしたし、多くの国会議員は総理大臣とか大臣になると変わるんですけども、一部熱狂的な支持者に支えられた政治家は、その支持者向けの姿勢というものを変えられないところが出てくるかもわからない。
これはある意味、高市さんらしさなんだけれども、高市さんの支持者は熱烈な支持者が多いです。
小泉さんを支援していたのは、『5人だったら小泉さんが一番ましかな』みたいな(タイプ)。
やっぱり高市さんはその熱でもって今回、総裁選を勝ち抜いてきたので。 でもやっぱりその熱だけで押されるようなことがない、内閣総理大臣になってもらいたい。そこは僕はチェックしていきたいと思います」
と持論を述べました。
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2025年10月6日放送)