退任が迫る石破総理。関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演した「石破総理取材歴20年超」のジャーナリスト・鈴木哲夫さんは、石破総理が“戦後80年メッセージ”を自民党総裁選が終了し、次の総理大臣が国会で指名される「首相指名選挙」の前に発表する方針だと明かしました。
■「総裁選が終わって次の首班指名される間でメッセージを出すと」
石破総理に連日、直接連絡して取材しているという鈴木さんは、「国連総会から帰ってきた日にちょっとやり取りをした」と明かし、その時のメッセージとして「国連総会、精一杯発進した 80年メッセージで締めくくるつもり」という内容だったと説明しました。
【ジャーナリスト 鈴木哲夫さん】「国連総会は『言えること、言えないこと非常に制約が多かった』と。『だけど自分なりに精一杯発信した』ということと、最後の仕上げ、仕事として、『80年メッセージでしっかり締めくくるつもりだ』と」
(Q.どういうタイミングでメッセージを出すのでしょうか?)
【ジャーナリスト 鈴木哲夫さん】「いろいろな報道がはっきり言って誤報でした。『諦めた』とか言われていたけど、本人はずっとやるつもりだった。
それで本当は、国連総会の演説前後みたいなイメージがあったんだけど、今やっている(自民党の)総裁選に非常に影響があるし、そもそも総裁選をやっているのは自分の責任ですからね。総裁選が終わって次の首班(首相)指名される間、ここでメッセージを出すと」
■鈴木氏「よくやったっていう話じゃない」「最後ぐらい“らしさ”を」
【青木源太キャスター】「総理大臣が出すのはいいと思うんですけれども、やるんだったらもっと時間をかけて有識者会議を集めてとかやって欲しいなという気持ちがあるんですけど」
【ジャーナリスト 鈴木哲夫さん】「おっしゃる通りです。こういう状況になって、結局追い込まれて出すっていうことだから、僕も『よくやったね』って話じゃないと思うんですよね。
でもこの“戦後80年のメッセージ”というのは、総理大臣も政治家も、今年はそういうことを考える年だから発信するということは僕はやるべきだと思うし。
逆の言い方をすると、『石破らしさ』を出してこなかったでしょ。ちょっと嫌な言い方だけど『最後ぐらい(らしさを)出せよ』っていう気持ちもあるんだけど」
■メッセージは「安倍さんの談話を否定するものではなく」
そして内容については、2015年に安倍晋三元総理大臣が発表した「戦後70年談話」を「否定するものにはならないだろう」と述べました。
【ジャーナリスト 鈴木哲夫さん】「おそらく安倍さんの談話を否定するものではなくて、内容は、この前の3連休にいろいろ考えていたみたいですが、これはこれでしかし1つ議論にはなるかもしれませんけれどもね」
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ」2025年9月29日放送)