自民党の総裁選に、小泉農水相が出馬の意向を表明しました。 16日午前の会見でこのように語りました。
【小泉進次郎農水相】「週末に講演会に(出馬の)意向を伝えたのは事実。正式な表明に向けて関係者、陣営と一つ一つ積み上げていきたい。党が一つにならなければいけない。皆がまとまる環境づくりをし、野党と向き合って政治の課題を前に進めていく」
■1年前との変化「党が割れることはしない」
今回は出馬意向の表明ということで、出馬会見ではありませんでした。
【青山和弘さん】「出馬会見は今週中には行われる見込みですが、そこに向けていま、政策を詰めている段階でしょうね」
【青木源太キャスター】「小泉さんは前回の総裁選に出馬しましたが、1年前と比べて、今回は何か違うと感じる部分はありますか?」
【青山和弘さん】「いい質問ですね。私は小泉さんの発言にポイントが隠れていると思っています。
前回の政策発表で、『選択的夫婦別姓の議論に1年以内に結論を出します。例えば、党が割れても、党議拘束かけないでも採決します』と言いました。これが党内でいろんな波紋を呼びました。 今回の発言『党がひとつにまとまらなければならない』というのは、
今回は『そういうことをしない』と示唆しているのでは、と。つまり、今回は党が割れるような政策にはあまり言及しない。 ただ、もしそうだとすれば、『1年前となぜ変わったんだ』ということも問われますので、このあたりの言い方を非常に神経質に考えている所だとは思います」
■小泉氏の選対本部長は加藤財務相
そして加藤財務大臣が小泉氏の選対本部長に就くことがわかっています。
【青山和弘さん】「やはり小泉さんの経験不足は、必ず指摘されます。そんな中で選対本部長という重要なポストに、加藤さんというベテラン議員をつけるというのは、“小泉さんの経験不足を補う”というチームのイメージを打ち出す点で、非常に意味がある。
あと、前回の総裁選に加藤さんは出ています。順位は最下位でしたが、加藤さんを支持した人が、もちろん全員ではないですが、小泉さんを支持する可能性も出てきます。
河野太郎さんも今回は出馬しない。河野さんは神奈川県選出の議員で、小泉氏の支持者周辺にも神奈川県の議員が多いんです。河野さんも今回、小泉さんの支持に回る可能性が極めて高くて、議員票で小泉さんの一定のリードというのは、間違いなく言える」
【青木源太キャスター】「政策だけではなくて、政権運営の枠組みにまで言及して、選挙戦に挑む?」
【青山和弘さん】「そうですね。どの野党と、どういう政策で協議していくかというのも、ひとつのテーマになります。それが前回の総裁選とは全く違う大きなポイントです」
■安倍元首相を育てたのが小泉純一郎元首相 その”息子”が小泉進次郎農水相
(Q.加藤さんは安倍さんの側近?)
【青山和弘さん】「安倍総理のときの官房副長官で、一番側で支えた人のひとりです」
(Q.なぜ高市さんを支援しない?)
【青山和弘さん】「それは簡単にはいかないんです。小泉さんも実は、お父さんは安倍さんと同じ派閥で、小泉純一郎総理が安倍さんを育てたという側面もあります。その息子さんが小泉進次郎さんですから、このあたりは複雑に絡み合ってるんです」
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2025年9月16日放送)