参議院選挙の結果を受け、日本維新の会が代表選挙実施の賛否を問う党員投票を行い、その結果、617人の投票があり、このうち「代表選を行う」が93票、「現代表の再任」が521票、白票が3票となり、「代表選を実施しない」ことを決めました。 これにより吉村代表の続投が決まりました。
維新の今後を大きく左右する党員投票について、大阪府庁担当の加藤キャップの解説です。
■吉村代表「もし代表選実施となれば僕自身への不信任 代表選には出ない」
【大阪府庁担当 加藤さゆりキャップ】
代表選が行われれば吉村代表は出馬しないと明言していて、党の今後を大きく左右するキーポイントともいえます。
維新は、先月の参院選で目標を超える7議席を獲得しましたが、比例票は前回の参院選からほぼ半減。 2日後の記者会見では、党員が代表選を実施すると判断すれば自分への『不信任』と受け止めるという考えを示していました。
【日本維新の会 吉村洋文代表(7月22日)】「もし代表選実施となれば、僕自身への不信任となるので、代表選には出ないし、会の執行部にも入らない。そうでなく、『もう少し頑張れ』となれば、頑張りたいと思います」
■「暗黙の了解で吉村続投という雰囲気」
【大阪府庁担当 加藤さゆりキャップ】
吉村代表は、党の代表を決めるのは党員というスタンスですが、代表として公約を実現したいという思いがあるかを尋ねると、力強く「あります!」と答えていました。
つまり、やる気満々、続投に意欲を示していると言えます。
ただこれについては維新の所属議員に取材すると「やる気があるなら代表選をやることになってももう一度でると言えばいいのに」といった声が聞かれたのも事実です。
一方、7日の投票については「統一の指示はないが、暗黙の了解で吉村続投という雰囲気」といった声が大半でした。結局のところ吉村代表続投というのが既定路線といった印象です。
■「副首都」実現には「『大阪都構想』もセット」と意欲
(Q、吉村代表が続投となった場合、政策はどういったものを目指すのでしょうか? )
【大阪府庁担当 加藤さゆりキャップ】
吉村代表が目指すのは参院選の公約でもある社会保障改革とともに「副首都」の大阪での実現です。
吉村代表は「副首都」の実現には、これまで2度、住民投票で否決された「大阪都構想」もセットと考えていて、再び意欲を示しているようです。
そのために与党との連立の話もありますが、まずは党内人事を一新して「挙党一致体制」で党の看板政策の実現に突き進みたいという覚悟をにじませています。
ただ、3度目の大阪都構想の住民投票は”いばら”の道とも言え、今後どう党運営を進めていくか注目されます。
(関西テレビ「newsランナー」2025年8月7日)