兵庫県の斎藤知事の疑惑を告発した元局長の私的情報について、第三者委員会は13日、調査結果を公表し、県職員が外部に漏洩した可能性が高いと指摘しました。
これをうけ、14日取材に応じた斎藤知事は「地方公務員法に基づく守秘義務は大事なことですから、そこを県職員から情報が漏洩した可能性が高いことについては重く受け止めなければならない」などと話しました。
■第三者委「県職員が漏洩した可能性が極めて高い」と指摘 兵庫県は地方公務員法違反の疑いで刑事告発
斎藤知事の疑惑を告発した元県民局長の公用パソコンにあった私的情報をNHK党の立花孝志党首などがネット上で発信し第三者委員会は県の情報が漏洩した恐れがあるとして、調査を行っていました。
その結果、第三者委員会は県が保有する元局長の私的情報と、NHK党の立花孝志党首がXやYou Tubeで公開していた情報や週刊文春が掲載していた情報は「同一のもの」で、「情報が漏えいした」と判断しました。 漏洩の経路は特定できなかったものの、「県職員が漏洩した可能性が極めて高い」と指摘。 兵庫県は地方公務員法違反の疑いで兵庫県警本部に刑事告発しました。
■斎藤知事「守秘義務は大事なことですから、重く受け止める」
14日取材に応じた斎藤知事は、この問題について受け止めを聞かれ、「重く受け止める」と述べました。
【兵庫県・斎藤知事】「昨日、第三者委員会の報告書が出ました。委員長をはじめ各委員の皆様に調査にご尽力いただきご対応に御礼申し上げたい。漏洩したということで県職員の可能性が高いとも出ました。地方公務員法に基づく情報を保有しておくことが大事な中でこういった可能性が高いと出たのは残念。県民の皆様に対してはにはご心配かけたことを申し訳ないと思っています。今後は報告書でも出ましたが、情報セキュリティの強化をやっていくとともに、個人情報保護の研修も受けましたが、改めて各職員の皆様に情報管理をしっかりやっていく意識を持っていただくことを改めて周知することで対応をしていきたいと考えています」
【兵庫県・斎藤知事】「地方公務員法に基づく守秘義務は大事なことですから、そこを県職員から情報が漏洩した可能性が高いことについては重く受け止めなければならない」
また、これまで斎藤知事は「県保有の情報か確認する」としてSNSの運営会社への削除要請は行わない考えを示していましたが、担当部署で検討を始めているとしたうえで、削除要請は法的なハードルが高いと述べました。