神戸市立西市民病院はがんの可能性を指摘した検査結果を主治医が見逃し、患者が死亡するなど、2件の医療ミスを公表しました。
西市民病院によると、去年9月、70代の男性がCT検査を受けた際、肺がんの可能性が指摘されていたにも関わらず、主治医が確認をしていませんでした。
その3カ月後、呼吸の苦しさを訴え、再度検査をした時に肺がんと診断され、治療ができない状態だったということです。 男性はことし2月に死亡しました。
また4年前には、60代の男性に甲状腺の腫瘍が見つかったにも関わらず、十分な検査や治療がされないまま、3年後にがんと診断され、すでに治療困難なためその後死亡した例も公表しました。
医師が腫瘍を「良性」と思い込みがんの発見が遅れたとみられます。 西市民病院は「信頼を裏切ったことを反省し、再発予防に講じる」としています。