和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで飼育しているパンダ4頭すべてが中国に帰ると、24日発表されました。
25日、関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」スタッフは、さっそくアドベンチャーワールドに行き、現地から中継で最新情報を伝えます。
■パンダは一日の半分は寝て半分は食べる生活リズム
【諸岡陽太ディレクター】「和歌山県白浜町にあるアドベンチャーワールドからお伝えします。アドベンチャーワールドでは計4頭のジャイアントパンダを飼育していて、2頭ずつ、施設に分けています。
いまカメラで見えるパンダは、寝転んでいる子で、『結浜』という2016年生まれの8歳のパンダです。ずっと寝ています。 そして末っ子の4歳の「楓浜」は今動いていて、大勢の人の間からちらっと見えました」
【諸岡陽太ディレクター】「多くの人が集まっている状況です。きのう発表がありましたが、いつもパンダは大人気なので、これぐらいの人は集まるということです。ただ、せっかくだからと最後にパンダを見にくる方も多いという状況です。
パンダは、一日の半分ぐらいは寝て、半分ぐらいは食べるという生活リズムで、とてもグルメだそうです。飼育員がだいたい1日で1頭に対して40キロから60キロぐらいの笹を準備しますが、その中で選り好んだ15キロから20キロぐらいの笹しか食べないそうです。季節によって、食べてもらえるものを工夫しながら与えたりもしてるそうです」
■パンダの所有権は中国に 夏を前に返還が前倒しに
【諸岡陽太ディレクター】「今回、中国に帰ることになった経緯ですが、そもそもアドベンチャーワールドにいるパンダは、中国との共同の研究プロジェクトという形で貸し出されていた、つまり所有権は中国にあります。
アドベンチャーワールドでは、1994年から合わせて20頭のパンダを飼育していて、うち17頭は、このアドベンチャーワールドで生まれたパンダで、飼育は難しいので本当にすごいことだそうです。
あくまで所有の権利は中国側で、今年8月に契約が満了予定でした。ただ8月に返すとなると暑くてしんどく、移動が大変なので、健康状態のことを考えて、2カ月前倒しで6月ぐらいがいいのではないかということで、6月末ごろに決まったということです」
【諸岡陽太ディレクター】「良浜という24歳の高齢パンダはビッグママで、計10頭の子供を産んだパンダです。今、人間でいうと60歳から70歳ぐらいで、高齢にさしかかった年齢なので、健康状態のことを考えますと、より環境が整った中国の専門的な施設で育てた方が良いのではないかという判断になっています。 残り3頭の子供は全員メスなので、オスがいるところで繁殖という形もあるのではないかといった判断で、中国に返還されることになったということです。(来園者からはパンダが中国に帰ることを)惜しむ声がいっぱい聞こえています」
■来園者から悲しみの声「白浜どうなっちゃうんだろう」
来園した人は、今回の発表についてどう感じたのでしょうか。
【来園者】「かわいかった」
【来園者】「2人(の子供)に『パンダが遠くの国に行っちゃうから、パンダ見ようね』って言ってパンダを見に来た」
【来園者】「さっき知って、写真をいっぱい撮ってました。ちょっと寂しいですよね」
【来園者】「パンダさんいなくなったら寂しいって言ってたよね」
【来園者】「かなしい。『また来てね』って言いたい」
今後はどうなるのでしょうか。
【諸岡陽太ディレクター】「アドベンチャーワールドとしては、中国との共同研究のプロジェクトを続けて、今後も飼育を続けられないかと協議しているそうですが、まだ決まっていないということで、戻ってくるのかもしれないし、戻ってこないかもしれないという、今は分からない状況だということです」
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2025年4月25日放送)