大阪・関西万博を運営する博覧会協会は、22日夜に発生した、大阪メトロ中央線が一時運転を見合わせ、会場最寄りの夢洲駅に4000人が滞留したことについて、「代替輸送は検討しなかった」と説明しました。
■22日夜 車両故障により中央線が一時運転見合わせ 夢洲駅に4000人滞留
22日午後9時半ごろ、大阪港駅で車両故障が起き、中央線はおよそ1時間にわたって全線で運転を見合わせました。 博覧会協会によると、夢洲駅におよそ4000人が滞留したということで、利用客の一部は、雨が降るなか、駅から離れたコンビニエンスストアで迎えの車を待つなどしていました。
■協会 復旧時間などを検討した結果 代替輸送は検討せず
このことについて博覧会協会は、中央線が止まるなど、交通障害が発生した場合には、その事象の規模に応じて、弁天町駅の臨時バスターミナルなどから、メトロや協会が用意したバスによる代替輸送を想定しているものの、22日は、復旧時間などを検討した結果、「代替輸送の検討を行わなかった」と説明しました。 博覧会協会は、次のように説明しています。
・代替輸送の検討は、中央線不通の場合、交通障害の事象の規模に応じて、弁天町駅の臨時バスターミナルを活用した大阪メトロによるバスの代替輸送、協会そのほかがチャーターするバスによる代替輸送を想定していましたが、4月22日の事象では、大阪メトロにおける復旧までの時間の見込み等を勘案し、代替輸送は検討されていなかったと聞いている。協会においても特に代替輸送の検討は行いませんでした。
・今後の同様の事象への対応は、発生の時間や状況、天候や復旧見込みの状況によって、対応が異なるため、一概に答えることは難しい。今後協会においても関連機関と検討を進めてまいります。
■「特定交通障害への対応マニュアルないが開幕前に鉄道に限らない訓練実施」
また特定の交通障害に対する、マニュアルは存在しないが、開幕前に鉄道に限らない交通障害への訓練を実施していたと説明しました。
<協会の説明> 大阪メトロが止まったときなどに対応するマニュアルは存在するかということについては、特定の交通障害の事象に特化したマニュアルは存在しませんが、開幕前に鉄道に限らず、交通障害に備えた訓練を実施しており、備えていたということです。