13日開幕した大阪・関西万博の会場から、関西テレビの竹上萌奈アナウンサーが、13日午後5時半ごろの会場の様子と初日で見えた課題を中継で伝えました。
【関西テレビ 竹上萌奈アナウンサー】
万博会場の東側「光の広場」と呼ばれる場所からお伝えします。 こちらにあるのが、高さ9メートル以上ある巨大スクリーンが目を引く、アメリカパビリオンです。 入り口には、13日午後5時半現在も長い行列ができていました。 最大で「4時間待ち」になった時間帯もあったそうです。
そして、アメリカパビリオンの隣には、ピンクのらせん階段が印象的なフランスのパビリオンがあります。
こちらも午後5時半現在も長い、長い、長い行列ができていまして、大屋根リングの下まで続いています。
万博会場は雨は弱まってきているんですが、「かなり気温が下がっているので、気を付けてください」というアナウンスもあり、みなさん寒そうにしながら列を待っています。
私も1時間半前に入ってきました。
中にはフランスを象徴する高級ブランド「ルイ・ヴィトン」のトランク135個が壁一面にデザインされた部屋がありました。
訪れた人の中には「寒くて震えながら列を待ったが、入ると感動して辛さを忘れられた」と話す人もいて、みなさんこの部屋の世界に魅了されていました。
一方、さまざまなところで課題も見えてきました。
13日は雨と風がかなり強く、大屋根リングの下などで休憩する人も多くみられましたが、横からの雨風を防ぐのが難しく、「雨宿りの場所に困る」という声も多々聞かれました。
これまで博覧会協会は”並ばない万博”を掲げてきましたが、入場ゲート前には長蛇の列ができ、中に入るのに2時間以上かかり、予約していたパビリオンに行けなかった人もいました。
そして、午後2時ごろからは悪天候の影響か、帰る人が夢洲駅に殺到し、駅は入場が制限されました。
会場を出るまでに1時間ほどかかるなど、大混雑がみられました。
そして、懸念されていた海外パビリオンの建設遅れは、協会によるとインドなど5カ国が13日に開館できておらず、来場者の中には「予約できたパビリオンに行ったが、まだ完成していないので入れないと言われた」と残念そうに話す人もいました。
半年間にわたって開催される万博。こうした課題をクリアしていくことも求められます。