大阪府警は、去年1年間の虐待が疑われる事案について、児童相談所に通告した数が過去最多だったと発表しました。
大阪府警によると、去年、児童相談所に通告した児童の数は、前年より999件増えて1万4215人となり、過去最多でした。
内訳では、心理的な虐待が疑われる児童が1万390人とおよそ7割を占め、初めて1万人を超えたということです。
■事件として検挙した件数も過去最多「関係機関との連携で情報提供が適切に行われている」
また、事件として検挙した件数についても、前年より35件増えて157件と過去最多で、そのうち身体的な虐待による件数が最も多くなっています(104件)。
検挙された人と被害児童との関係は、実の父親がおよそ4割で、最も多いということです。
大阪府警は、認知件数が増加した要因のひとつに、関係機関との連携で情報提供が適切に行われていることを挙げていて、「被害者の安全確保を最優先とした迅速かつ的確な組織的対応をしていく」としています。