兵庫県の斎藤知事の7つの疑惑などを調査してきた百条委員会の報告書が県議会で了承されたことを受け、県政を混乱させている責任を取るため辞任し、その後百条委員会で証人尋問を受けた片山安孝元副知事が「このような報告を出すことは予測していた通りで、不公正な委員会運営と感じつつ、真摯に証言に対応してきましたが、非常に残念です」などとするコメントを発表しました。
コメント全文は以下の通りです。
■「不公正な委員会運営と感じつつ 真摯に証言に対応してきましたが、非常に残念です」
斎藤兵庫県知事を失職に追い込んだ県議さんで構成された県議会の文書問題調査特別委員会(※註:百条委員会)がこのような報告を出すことは予測していた通りでした。 私はこれまで不公正な委員会運営と感じつつも、副知事時代の説明責任を果たすため、私なりに真摯に証言に対応してきましたが、非常に残念です。
このたびの一件は、中立な立場から事実を調査究明するために設置されたはずの文書問題特別委員会がまだ結論を出していない段階であるにもかかわらず、県議会において知事の不信任決議を行い、知事を失職に追い込みましたが、その間委員会の偏った調査手法や、日々報道されていた事実関係とその評価について、多くの県民が疑問を持ち、いったん失職に追い込まれた知事が再選を果たすという、極めて特異な経過を辿りました。
文書問題特別委員会が、県民によって提起された疑間に対して誠実に向き合おうとしないまま、予想された通りの内容の報告を出すに至ったことは、誠に残念でなりません。 私は、百条委員会として中立公正さを欠いていると感じられた点について、兵庫県議会議長及び文書問題特別委員会委員長宛に要望書を提出し、調査を求めるなどして参りましたが、誠意ある回答は全く得られませんでした。
委員会から「説明責任を果たすこと」を要求されていることを踏まえ、まずは、いわゆる「公用パソコン内の文書」の必要部分について自主的な開示を知事に求めたいと考えています。 引き続き、ご理解いただいている皆さんのご支援をいただきつつ、県民の皆さんによリ一層のご理解を得ることができるよう、必要な対応を行ってまいります。