被告は「自殺しようと思ったが死ぬことできず自首」と弁護側 関西外語大の女子学生殺害などの罪に問われた男の裁判 「一切間違いありません」と起訴内容認める 検察側「無職で借金 ばれるぐらいならと殺害計画」と指摘 2025年02月18日
関西外国語大学に通う19歳の女子大学生を殺害した罪などに問われている男の裁判員裁判で、弁護側が「被告は殺害後、飛び降り自殺をしようと思ったが死ぬことができず、自首に至った」と主張しました。
男は17日から始まった裁判で「一切間違いありません」と起訴内容を認めています。
■関西外大2年の女子学生殺害した罪など問われ「一切間違いありません」と起訴内容を認める
無職の西光勝被告(27)は去年5月、大阪府枚方市にあるマンションの一室で、この部屋に住む関西外国語大学2年生の渡辺華蓮さん(19)を包丁で複数回刺して殺害した罪などに問われています。
17日の初公判で西光被告は、スーツ姿で法廷に入り、検察側と裁判員側に向かって深々とお辞儀しました。
そして裁判が始まり、検察官による起訴状の朗読を経て、裁判長から「起訴内容について間違っているところは?」と聞かれると、「いえ、一切間違いありません」と答え、起訴内容を認めました。
■「無職で借金 ばれるくらいならと思い殺害を計画」「事前にスマホで『包丁で刺される』などと調べ、実行に」
そして検察側は冒頭陳述で、「多額の収入があると被害者に嘘の説明をし、旅行に連れて行ったり、同棲するためにタワマンの内覧に連れて行ったりした。次第に借金が膨らみ、元職場の先輩らに金の工面を依頼するも断られた。
無職で借金があることがばれると、交際を解消されると思い、ばれるくらいならと思い殺害を計画。事前にスマホで『包丁で刺される』などと調べ、実行に移したことなどから強固な殺意があった」と指摘していました。
■弁護側「被告は被害者を殺害後、飛び降り自殺をしようと思ったが死ぬことができず、自首に至った」主張
一方、弁護側は冒頭陳述で、「被告は被害者を殺害後、飛び降り自殺をしようと思ったが死ぬことができず、自首に至った。
逮捕された当時、殺害には同意があった(同意殺人)という供述をしていたが、これは嘘で、その後、嘘である旨を告白した」と主張しました。