小林製薬の紅麹サプリによる健康被害をめぐって、株主である香港の投資ファンドが創業家の前会長らにおよそ110億円の賠償を求めて提訴すると発表しました。
小林製薬の紅麹サプリ問題をめぐり、およそ10%の株式を保有する香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」は責任を追及するため、会社側に対し、創業家の前会長など7人を提訴するよう求めていました。 しかし小林製薬は、先週行われたオンラインでの記者会見で、7人に法令違反は認められないとして責任追及の訴えを提起しないと発表。
■前会長らにおよそ110億円の賠償を求め提訴する方針
これを受けて、オアシスは「極めて重大な事案であるにもかかわらず、責任はないとする判断は常識的に考えて到底承服できるものではない」として、前会長ら7人に対しておよそ110億円の損害賠償を求めて提訴する方針を明らかにしました。
小林製薬は、「提訴された事実は現時点で把握していない」としています。
【オアシスが訴訟対象としている取締役】
取締役(当時)山根聡氏
代表取締役(当時) 小林章浩氏
代表取締役(当時) 小林一雅氏
社外取締役 伊藤邦雄氏
社外取締役 佐々木かをり氏
社外取締役 有泉池秋氏
社外取締役 片江善郎氏