27年前の「和歌山毒物カレー事件」で死刑が確定した林真須美死刑囚(63)が請求していた2回目の再審=裁判のやり直しについて大阪高等裁判所が退けました。
林真須美死刑囚(63)は1998年、和歌山市で行われた夏祭りで、カレーにヒ素を混ぜて4人を殺害したなどとして死刑が確定しています。
林死刑囚は、去年、裁判のやり直し=「再審」を和歌山地裁に申し立てましたが、棄却され、大阪高裁に即時抗告していました。
大阪高裁は、弁護人が主張していた新しい証拠について「新規明白な証拠に当たらない」として再審請求を棄却した和歌山地裁の判断は正当として、27日付けで即時抗告を棄却する決定を出しました。