第44回大阪国際女子マラソン。 小林香菜選手(23・大塚製薬)が日本人1位、全体2位でゴールしました。
優勝はエチオピアのウォルケネシュ エデサ選手(32・エチオピア)。
パリ五輪6位入賞の鈴木優花選手(25・第一生命グループ)が日本人2位、全体3位となっています。
■「大阪国際は国内女子の最速レース」とイメージを語っていた小林選手
小林香菜選手(23)は、早稲田大学の『ランニングサークル出身』という異色のランナー。
大学時代から市民マラソンに挑戦し、前回の大阪国際女子マラソンではネクストヒロインとして出場しました。
大塚製薬の陸上競技部に入り、1年目から駅伝でも好走。昨年12月の防府読売マラソンでは大幅に自己記録を更新。自身初の海外高地合宿も積み、今回のレースで飛躍を目指してきました。
以前のインタビューで小林香菜選手は、大阪国際女子マラソンについて「国内女子の最速レース」だと話していました。
【小林香菜選手】「(大阪国際は)前回の前田さんの記録とかありますし、国内の女子の最速レースみたいなイメージがあります。(前田穂南選手は)練習も、精神的にも、すごいずっと懸けてきたものがあると思うので、計り知れない努力をされてきたんだなって思います」
【小林香菜選手】「タイムとか順位とかよりも、その先頭集団にどこまでついていけるか。そこで勝負したいなって思います」
■残り800mで小林選手が日本人トップに
小林選手は24キロ地点で先頭集団からいったん遅れましたが、そこから盛り返しました。
レース終盤、それまで日本人トップで走っていた鈴木選手と約5メートルの差で長居公園に戻ってきた小林選手。
ゴールまで残り800メートルのところで鈴木選手に並び、一気に抜き去って、そのまま小林選手が日本人トップでゴールしました。
■自己ベスト大幅に更新した小林香菜選手
小林選手のこれまでの自己ベストは、2024年の防府読売マラソンで記録した2時間24分59秒。
また去年の大阪国際女子マラソンではネクストヒロインとして出場し、2時間29分台を記録していました。
今回、2時間21分19秒でゴールし、自身の記録を大幅に更新しました。
この記録は日本人歴代10位の記録となります。