中居正広氏と女性との間で起きたトラブルをめぐる一連の問題で、 23日中居氏は芸能活動を引退するという事態を迎えました。
24日放送の関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」に出演した、ノンフィクションライターの石戸諭さんは、中居正広氏が出演する番組の終了を発表したテレビ局に対し、「どういう経緯で打ち切り終了になったのか。テレビ局は中居さんに対してどのような問題意識を伝えていたのか。あるいは知らなかったのか。もっと説明が求められる」と述べ、テレビ局側の説明不足を指摘しました。
■「率直にショック。問題に関してはもっと各局に説明してほしい」と石戸氏
中居正広氏の有料会員サイトで23日発表された文書では、当事者となる女性や仕事関係の人、ファンの方々へのメッセージがあるなかで、自身の責任に関しても言及がありました。
【中居正広氏のコメント】「これであらゆる責任を果たしたとは全く思っておりません。今後も様々な問題に対して真摯に向き合い、誠意を持って対応して参ります。全責任は私個人にあります」
フジテレビはこの事案について、日弁連のガイドラインに沿った第三者委員会で調査します。
中居さんの引退について、ノンフィクションライターの石戸諭さんは次のように述べました。
【ノンフィクションライター 石戸諭さん】「ある時代まではほとんどSMAPは国民の共通の話題で、どんな曲を出したとか、一気に話題になりましたから、中居さんがこういう形でいなくなるのかっていうのは非常にショックで、率直に残念とか以前にすごくショックを受けたのが正確なところで、SMAPのファンの方々もそうだったと思うんです。これで再結成が本当になくなっちゃうのかなとか思いました。
でも問題は問題なので、もう少し説明してほしかったなという思いもあります。ファンに向けてだけじゃなく、多くの人たちに向けたメッセージ、国民的スターですから。国民に向けたメッセージも欲しかったなという思いはあります。それと同時に、僕はレギュラー番組の降板の経緯に関してはもっと各局に説明してほしいなと」
■「どういう経緯で打ち切り終了にしたのか、トラブルを知っていたのか、説明がいる」
発表は各局でタイミングもずれていて、まず「休止」と発表したところもあれば、当初から「打ち切り」と発表したところもあり、結果的には全て終了になりました。
【ノンフィクションライター 石戸諭さん】「事の発端は2023年6月です。フジテレビ側も中居さんサイド、あるいは当事者の女性もすべて共通して上がっている事実です。
2023年6月に何らかのトラブルがあった、そのトラブルを各局がいつ知ったのか。で、どういう説明を受けてきたのか。
それに対して、フジテレビ以外のテレビ局は中居さんに対してどのような問題意識を伝えていたのか。あるいは知らなかったのか。知ったときにどういう対応をしたのか。その結果、どういう経緯で打ち切り終了になったのかは、もっとちゃんと言わなきゃいけないところだと思うんですよね」
■「『臭いものに蓋』になっている」とテレビ局の説明不足を指摘
各テレビ局は、自社の社員と出演者との関係を見直したり、女性社員に関してヒアリングしたりするという発表をしています。
【ノンフィクションライター 石戸諭さん】「(各テレビ局が)『どこに問題意識を持っていた。だから、こういう決断になったんです。中居さんとこういう交渉したんですよ』ということを伝えず、疑惑を報じられたから(番組を終了させるなら)、『臭いものに蓋』になっていますよね」
「今問題はフジテレビに集中して向いてますが、中居さんは国民的スターだったので、各局で番組を持っていたり、単発で依頼するケースだって当然あったわけですよね。少なくとも2023年6月以降はどういう経緯だったのかは、説明を求められると僕は思いますね」
(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2025年1月24日放送)