阪神・淡路大震災からの復興を願う「神戸ルミナリエ」が今年も開幕しました。
午後6時ごろに点灯された「神戸ルミナリエ」。
■震災の犠牲者へ 鎮魂と復興の願いを込めて 1995年に始まる
阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂と復興の願いを込めて1995年の震災発生の年に始まりました。
県内外からも多くの人が訪れ、2004年には最多の538万人が来場します。
2011年は、東日本大震災の被災地への思いも込められました。
そして、震災から20年の2015年。
このころ、資金不足からの存続危機が何度もあり、すべての電球をLEDに変更したほか、クラウドファンディングが実施されました。
■震災の教訓語り継ごう 去年から開催時期を1月に変更
地震で傷ついた街の希望の光として、復興の道のりを歩んだ神戸を毎年照らし続け、冬の風物詩となったルミナリエ。
去年からは震災の教訓をより語り継ごうと、従来の12月開催から1月に時期を変えました。
■「30年の光、永遠に輝く希望」
震災から30年、今年のテーマは、「30年の光、永遠に輝く希望」。
神戸に照らし続けた光を未来へ繋げてほしい。
そんなメッセージが込められています。
【来場した女の子】「きれい。色がいっぱいあるところがきれい」
【来場した女性】「すっごくきれい。岡山から来たんですけど、頑張ろうと思えます」
【来場した男性】「30年経ったんで、続けて頂ければと思います」
■光り輝くオブジェに30個の丸い装飾 震災30年を表現
神戸ルミナリエの見所の一つ、メリケンパークの有料エリアにある光輝くオブジェ「フロントーネ・ガレリア」は、全長79メートルもある光の回廊で、入り口部分も横幅51メートルあります。
丸い装飾は30個あり、震災から30年を表しているということです。
■ポートタワーや海洋博物館 オレンジ色にライトアップ
また、混雑を緩和するため会場が複数のエリアに分散して開催されています。
今年からは神戸ルミナリエの開催時期にあわせ、会場に隣接するポートタワーや海洋博物館などの建物も通常とは異なるオレンジ色にライトアップ。
■「震災を語り継ごう。復興の希望をみんなで感じてほしい」
主催者は「神戸の街全体で30年前の震災を語り継ごう。そして復興の希望をみんなで感じていただければ」と語っています。
来月2日まで開催される復興のシンボル「神戸ルミナリエ」。 ことしも神戸の街を照らし続けます。
【神戸ルミナリエ2025】
来月2日まで 日没ごろ~午後9時半
※有料エリアは午後5時半~9時半