「ダブル選、あるといえばある」「10日以内に議会を解散させるかどうか検討したい」と岸和田市長 不信任決議案『可決』受け会見 「不思議でびっくり。不信任決議にいたるまでの非では無い」と受け止めも 2024年12月23日
大阪府岸和田市の市長が女性との性的関係を巡り和解した問題で、20日、市長に対する「不信任決議案」が可決されました。
岸和田市の永野耕平市長は10日以内に議会を解散するか、失職を選択することになり、午後1時から記者団の取材に応じました。 不信任案が可決されたことを受けて、永野市長は「全体として不思議でびっくりしてます。不信任決議に至るまでの非では無いと思っています」としたうえで、今後については「10日以内に議会を解散させるかどうか検討したい」と述べました。 そのうえで…
【永野市長】「議会の選挙をやるとします。そのタイミングに合わせて自分も辞職してダブル選にすると、同時に選んでもらうことが出来ると思うんですね。あるといえばある」
このように述べ、議会解散と自身の辞職、それにともなうダブル選挙の可能性を示唆しました。
■性的関係強要と訴えられ解決金500万円の支払いなどで和解 記者会見で不倫認める
岸和田市の永野耕平市長をめぐっては、2019年からおよそ1年半にわたり性的関係を強要したとして女性に損害賠償を求められ、解決金500万円を支払うことなどで和解しています。
永野市長は当初、女性との不倫関係を否定し、裁判の内容について「話せない」としてきましたが、一転、今月6日の記者会見で不倫を認め、性加害については「交際関係だった」として否定。
しかし岸和田市議会は、市長に対し、全会派一致で議会に出席しないよう求める異例の申し入れを行っていて、19日、市議会の議員19人は「市長の市政運営は何度も大混乱が繰り返されてきており、このまま市政運営を任せることはできない。即刻、退陣することを求める」として不信任決議案を提出することを決めました。
■20日 市長に対する「不信任決議案」が可決
20日、市議会に市長に対する「不信任決議案」が提出され、午前11時35分、出席議員24人のうち20人の賛成で可決されました。
永野市長は10日以内に議会の解散か失職を選択することになります。
可決後、永野市長は烏野隆生議長から不信任決議案可決の通知書を受け取りました。
烏野隆生議長は、市長に対し「しっかりと受け止めて欲しい」と話しました。
Qどういう思いで通知書を渡したのか
【烏野隆生議長】「市長が今までやってきたことで市政をだいぶ揺るがしているので、しっかりと受け止めて欲しいなと思います」
Q 市長が議会の解散を示唆していることについて
【烏野隆生議長】「本来であれば自分のプライベートのことで解散するのはどうかなと思いますけど、それは市長の権限でありますし、市民の皆様の税金を使って選挙するのも不本意な形ですが市長が決めることなので」
永野市長は午後1時からの会見で、今後10日以内の判断が迫られている議会の解散か失職の選択について記者から問われると、「10日以内に議会を解散させるかどうか検討したい」と述べました。
【永野市長】「選択肢としては10日以内に議会を解散させるかどうか検討したい。辞職もあるけど色んな選択肢の中で、適切なのが何か検討していきたい」
また不信任決議案が可決されたことについては、「不信任決議に至るまでの非では無いと思っています」との見解を示したうえで、「全体として不思議でびっくりしてます」と話しました。
Q不信任案が可決されるという事態でこれまでの経緯も含めてご自身に不信任決議が出されるまでの責任があるか非があるか
【永野市長】「元々僕の生活上の失態ですからもちろん非は自分あると思います。ただ不信任決議に至るまでの非では無いと思っています」 「決議の中に『秘匿を繰り返し説明責任を果たすことはなかった』と書かれているんですけど、決してそんなことはなくて、秘匿するように、相手方に求められていることについて話せないと言っただけで、それ以外のことはちゃんと話しているので説明責任が果たせていないことはないと思います」
「綱紀委員会で一転して不倫関係にあったことを認めたのも事実ではなくて、最初にお話したのは記者の皆さんに対してですから、社会に対してが1番最初です」 「議員が仰っていることが僕の認識とかなりズレがあるなと。議決自体は有効なものですから、重く受け止めて対応していきたいと思っています」
Q市長は不信任決議が出されたことに納得はしていないのか
「全体として不思議でびっくりしてます」