15日午前11時、和歌山県串本町の民間のロケット発射場から打ち上げ予定だった小型ロケット『カイロス2号機』について、ロケットを開発した『スペースワン』は14日に続き、風の影響で15日の打ち上げについても中止し、18日午前11時に次回の打ち上げを行う方向で調整すると発表しました。
■初号機は爆発 2号機は14日強風のため延期に
打ち上げが行われたのは東京のベンチャー企業「スペースワン」が開発した、全長およそ18メートルの小型ロケット「カイロス2号機」です。
ことし3月に初号機の打ち上げが行われましたが、自律飛行安全システムが作動し、打ち上げ直後に爆発して『失敗』。
その後「スペースワン」はロケットの設定を修正し、12月14日に「カイロス2号機」の打ち上げを予定していましたが、強風のため中止となり、15日に延期となっていました。
■本日15日の打ち上げは延期に スペースワンが会見
『スペースワン』によると、15日午前11時の「カイロス2号機」の打ち上げについて、風の影響で不可だと判断し、日程を変更すると発表がありました。
その後、『スペースワン』は正午に会見を開き、次回の打ち上げ日について、「18日午前11時に打ち上げるのを目標に調整を進めていきたいと考えている」と発表しました。
■「上空の天候は直前じゃないと、どうしてもわからない」
スペースワンの阿部耕三執行役員は「楽しみにしてお越し頂いたたくさんの方々には、ベスト尽くしたつもりだけれど、結果として申し訳なく遺憾。上空の天候は直前じゃないと、どうしてもわからない。申し訳ないけれども何とかご理解頂きたい。町も産業育成に大きな期待、しっかり貢献できるように事業を軌道に乗せていきたい」と述べました。
■和歌山県知事「期待が膨れて爆発しそう」
再びとなった打ち上げの延期について、和歌山県の岸本周平知事は「再チャレンジに期待してお待ちすること以外ない、ますます期待が膨れて爆発しそうです。
きょうの延期も昨日と同じで天候が理由だとうかがっていますので、致し方ないことだと思いますが、さすがに2日連続となりますと『負け惜しみ』に聞こえるような、残念な気持ちはございます」と話しました。