来シーズンの優勝奪還に向け、秋季キャンプ中の藤川阪神。
カギを握るのが2023年のMVP・村上頌樹(しょうき)投手です。苦しみ抜いた今シーズン。関西テレビの取材に本音を語ってくれました 。
阪神タイガース・村上頌樹投手(26)に、連覇を逃した今シーズンを振り返ってもらうと…
【阪神タイガース 村上頌樹投手】 「悔しいですし…」 「悔しいなっていうのは…」 「すごい悔しかった…」
■「負ければ連覇絶望的」の大事な試合 “サヨナラ”打たれ『号泣』
昨シーズンはMVPに輝き、日本一に貢献。
しかし、今年は思ったように白星をつかむ事ができず、シーズン中盤には、こんな本音を明かしていました。
【阪神タイガース 村上頌樹投手(2024年6月15日)】「やっぱりしんどいです。そろそろ勝ちたいなと思って投げているので。次は勝てるようにやっているだけです」
悔しさがあふれ出した試合があります。9月27日。負ければ連覇が絶望的となる、広島戦。
村上投手は、今シーズン初めてリリーフでマウンドへ。
しかし、痛恨のサヨナラヒット。
試合後には、号泣する村上投手の姿がありました。
【阪神タイガース 村上頌樹投手】「自分が打たれて負けてしまったので、申し訳ないという気持ちで、悔しいのが出てしまった。連覇したかったので、すごい悔しかった感じです」
■一番の課題は「真っすぐの質を上げる」
リベンジを胸に臨む、秋季キャンプ。
飛躍のカギを握るのは…
【関西テレビ 橋本和花子キャスター】「今、ご自身が思う、一番克服すべき課題は?」
【阪神タイガース 村上頌樹投手】「もう一回、真っすぐの質を上げるのが一番だと思うので。空振りをとれる真っすぐをもう一度目指してやっていきたいと思っています」
MVPに輝いた昨シーズンは、伸びのあるストレートで数々の打者をおさえましたが、今シーズンはここぞの場面で空振りが奪えず、苦しみました。
秋季キャンプでは、もう一度勢いのあるストレートを取り戻すべく、投球フォームのバランス改善と、走り込みで、土台作りに力を注いでいます。
藤川新監督からも、体の使い方についてのアドバイスをもらい、手応えをつかんでいます。
悔しさを糧にリベンジを誓う来シーズンは、村上投手にとっても勝負の年となります。
【阪神タイガース 村上頌樹投手】「危機感はずっと持っているので。若い投手だったり、いっぱい良い投手がいるので、負けないように。新しく入ってくるピッチャーにも、負けたくないですし、今いるピッチャーにも負けたくなので、やっていきたいと思っています」
■「火曜日の先発ローテーション外れた」ことが一番悔しかった
【関西テレビ 橋本和花子キャスター】「インタビュー中、何度も『悔しい』という言葉が出てきたのですが、中でも一番悔しかった瞬間は、少し意外で、火曜日の先発ローテーションを外れた時だったそうなんです。
思い返せば、今シーズンのタイガースは火曜日になかなか勝てませんでした。プロ野球は月曜休みで、火曜から試合が始まるので、週の流れをつくる意味ですごく大事。各チーム、エース級のピッチャーをあててきます。
村上投手はエースとして、シーズン前半は火曜日を任せられていたんですが、途中で配置転換。その使命を全うできなかったことが一番悔しかったそうです」
【共同通信社編集委員 太田昌克さん】「信頼を失ったという悔しさだと思いますし、最後の広島戦ですよね。あの悔んだ一球ですよ。あれが糧になる。去年、ソフトバンクとオリックスの最終盤で、ソフトバンクの大津投手や津森投手が打たれて悔し涙を流していた。だけど今シーズンは見事輝いています。村上投手もこの一球を糧にして、飛躍してほしいです」
【関西テレビ 橋本和花子キャスター】「ご本人も、一から初心に戻ってやり直したいと話していました。来年の姿に期待です」
(関西テレビ「newsランナー」 2024年11月11日放送)