大阪府柏原市の河川敷で死亡した男性は、保険金目的で殺害された疑いが強まりました。 逮捕された無職の男は、取材に対し、容疑を否定していました。
「殺人なんかは認めません、殺してませんから」
関西テレビの取材に対し、強い口調で容疑を否定する男。 27日、殺人の疑いで逮捕された、大阪府富田林市の無職・井上司容疑者(61)です。
井上容疑者は去年12月、大阪府柏原市で、知人で無職の池田明弘さん(当時63歳)を 何らかの方法で川に転落させ、殺害した疑いが持たれています。
■見つかった遺体が背負ったリュックに、ダンベルなど重さ7キロのおもり
【記者リポート】「こちらの大和川の水中で、池田さんの遺体が見つかったということです」
警察によると、池田さんの死因は”溺死”でしたが…
池田さんは川で見つかった当時、リュックサックを背負っていました。その中には、重さ3キロのダンベルなど、あわせて7キロの”おもり”が入っていたのです。
井上容疑者は「”健康のために”池田さんにダンベルを買ってあげ、事件当日に、一緒に河川敷で運動をした」と話します。
(Q鉄アレイ買ったのは井上さん?)
【井上容疑者】「買ってあげるわって。お金持ってなかったから。運動してちょっとでも力をつけて早く働いてくれと。当日は12時半ごろに落ち合って、14時40分くらいに別れた。その間はずっと運動してて」
■「もしものことがあったらあかんから」 保険金受取人は容疑者
警察の捜査で明らかになった、”不可解な点”は他にもー
池田さんは、生命保険に加入していましたが、警察によると、その保険金の受取人は井上容疑者でした。 井上容疑者は、事件の2週間後、池田さんの保険金を受け取るために、必要な書類を請求していたということです。
(Q亡くなった時の生命保険は?)
【井上容疑者】「入っていますよ。僕が受取人」
(Qなぜ?)
【井上容疑者】「もしものことがあったらあかんから受取名義になっといてよと。『死んでラッキー、保険金入ってくる』なんて一切なかったね」
■保険金目的の犯行とみて捜査
調べに対し井上容疑者は、「殺したりはしていません」と容疑を否認していますが、警察は保険金目的の犯行とみて捜査しています。