「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の男性を殺害した罪に問われている元妻の裁判員裁判で、捜査を担当した警察官が男性と元妻の持ち物から覚醒剤の反応が出たと法廷で証言しました。
須藤早貴被告(28)は6年前、元夫で資産家の野崎幸助さん(当時77歳)に覚醒剤を何らかの方法で摂取させ殺害した罪に問われていて、初公判で無罪を主張しました。
■元妻の「サングラス」や「ハイヒール」から覚醒剤の反応 捜査担当の警察官が証言
5回目となった24日の公判では、捜査を担当した和歌山県警の警察官が証人として出廷。 野崎さんの自宅にあったシャツや歯ブラシから覚醒剤の反応が出たと証言しました。
また、東京都内の須藤被告の自宅にあったサングラスやハイヒールなどからも覚醒剤の反応が出たということです。 さらに、検察側は証人尋問でメールの記録などから野崎さんに日常的な覚醒剤の使用の疑いがなかったことを明らかにしました。
■「野崎さんの友人が使用した可能性がある『トレー』からも覚醒剤反応」と弁護側
一方、弁護側は野崎さんが死亡した翌日に、自宅で寝泊まりした野崎さんの知人が使った可能性がある『食品トレー』などからも覚醒剤の反応が出たことを明らかにしました。
(関西テレビ 2024年9月24日)