9月12に告示される自民党総裁選挙に、小泉進次郎元環境大臣が立候補する意向を固めたことがわかりました。
小泉進次郎氏が総裁選への出馬の意向を決めたことについて、政治ジャーナリスト・鈴木哲夫さんによると、「当初は、進次郎氏は出馬するつもりがなかった」ものの、方針を転換したポイントは2つあると指摘します。
*ポイント1:小林鷹之氏(49歳)の出馬で世代交代の流れになり、それに進次郎氏も乗らなければとなった。
*ポイント2:菅前首相が「衆院選挙の顔」として後押し。石破元幹事長や、河野デジタル大臣も出馬表明の調整中で、党内の動きはますます活発化しています。
ジャーナリストの安藤優子さんも小林鷹之前経済安保大臣の出馬で世代交代の波が起きたことが小泉氏の出馬につながったとみます。
【ジャーナリスト・安藤優子さん】 「世代交代という言葉の象徴的な出馬ですけど、やっぱり、世代交代ってそんなに簡単ではないんです。これまでの自民党を見てくると。『世代交代』というのは、とても耳に心地よい言葉ですけれど、いざ交代しようとすると、現職の壁とか色々ありまして、それまでのしがらみとか、派閥とかあって、なかなか世代交代の方向に行かなかった。今回はどうなるかというと、小林さんは当初、『本当に出馬するの?小林さんって誰?』という、ドン・キホーテのような扱いを受けていました。それが、小林さんの真剣さが伝わるにつれ、小泉さんも、『これは出ないとまずい』となったのだと思います。ですが、小林さんが先に出ていることによって、小泉さんが1人で出るより、『世代交代』のリアルさが加速したのではないかと思います」
【ジャーナリスト・安藤優子さん】「若いとか、年代だけでなくて、自民党がどう変わるのかというのを、自らのビジョンできちんと示して欲しいですね。いつの間にか派閥に戻りましたとか、いつのまにか、知らず知らずといった、これまで繰り返してきたことに、きちんと決別できる、断固としたものを持っている人間じゃないとダメだと思います。今度こそ!」
「自民党が本当に変わろうとしているのかどうか、『本気を見せて下さい!』というのが、私たちが望むサブタイトルです」
(関西テレビ「newsランナー」2024年8月21日)