大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパンに、映画「ハリー・ポッター」をテーマにしたエリアが開業してから15日で10周年。
これを記念して、ファンに大人気だったあるツアーが復活しました。
【加藤清史郎さん】「あなたの魔法史を塗り替えよう!ハッピーアニバーサリー」
15日に開かれた10周年のイベントには、俳優の加藤清史郎さんが出席。作品の大ファンで、実は10年前、オープンのときにもゲストとして招かれていました。
【加藤清史郎さん】「もう10年たったんですね。幸せですね、ハリー・ポッターの世界にいられることが」
USJの「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」には早朝から、たくさんの『魔法使い』の姿がありました。
【大阪から来た“魔法使い”】「(10年前の)オープンの日も来たと思う。自分自身が魔法にかかったような気持ちになれるので、夢中になっちゃいます」
【香港から来た“魔法使い”】「映画を見てハリーポッターが大好きなので、本当にここに来たかったです」
多くのファンに愛されるこのエリアが、実は『今のUSJの姿』を作る礎となったのです。 2001年に華々しく開業したUSJですが、その後10年ほどはリーマンショックなど景気の低迷もあり、入場者数が伸び悩んでいました。 そこでUSJが打って出たのが、海外のパークで人気を集めていた「ハリー・ポッター」の世界を日本に持ってくるという、450億円を投じてのビックプロジェクトです。 待望の「ハリー・ポッター」エリアに当時、泣き出すファンまでいるほどでした。
【ハリー・ポッターファン 2014年】「すごすぎて泣いちゃって…」
この年の入場者数は開業の年を上回り、過去最多を記録。
インバウンド客も急増し、今のように海外から多くの人が訪れるようになり、パークのV字回復の原動力となったのです。
そしてことしは、10周年を記念した数々のイベントが予定されていて、そのひとつが…
【記者リポート】「10周年を記念して、ハリーたちが通うホグワーツ城を歩いて探索する『キャッスルウォーク』が復活します」 コロナ禍の4年前から休止していた「キャッスルウォーク」が復活。
【記者リポート】「ダンブルドアの部屋に続くグリフィン像があります。『レモンキャンディ』と唱えたら入れてくれるでしょうか?」
映画の世界そのままの城を歩いて、気分はもう「ホグワーツ」の生徒です。
【記者リポート】「肖像画たちがおしゃべりしている声が聞こえてきます」
【しゃべる肖像画】「誇らしいでしょう、ゴドリック…」
こだわりぬいたその“世界観”に、何年たっても、ファンの愛は止まりません。
【フィリピンから来たハリーポッターファン】「子どもに戻ったみたいな気分です。初めてハリーポッターの本を読んだティーンエージャーの頃に戻ったみたい」
【ハリーポッターファン】「数え切れないぐらい、週3日ぐらい来てる。何年たっても何回見ても、ここに来たら楽しめるなって思います」
秋には10周年を記念したショーも行われる予定です。
今では想像できませんが、USJは開業から10年ぐらい入場者数が伸び悩んでいたんですね。
【関西テレビ 加藤報道デスク】「インバウンドが大きな起爆剤になっていると思います。低迷しているときに、ファミリー層に向けて集客をチェンジしていこうとしたのですが、海外の方からしてもそれはいいポイントだったんです。海外から大阪に訪れる方の人気のスポット1位がUSJ。町でインタビューしても、必ずといっていいほど『USJ行ってきました』という方ばっかりだったので、やはり今、定着してきたのだと思います」
USJの観光地としての価値も高めた「ハリー・ポッター」エリアですが、アニバーサリーイヤーということでさまざまなイベントが予定されているということです。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年7月15日放送)