神戸港にある観光スポット「メリケンパーク」。 昼は多くの人の憩いの場ですが、夜は騒音を出して走る車や、危険なドリフト走行も横行しています。
さらに、神戸の夜景が一望できて、ドライブスポットとして人気がある六甲山でも。
■周辺住民は長年騒音に悩まされている
周辺に住む住民は、長年騒音に悩まされています。
【周辺住民】「夜中10時11時回ってから、遅いときは午前3時前ですね。特に週末ですね。金曜土曜。寝るのも寝られへんし」
騒音を出す車の多くは、不正に改造されたものです。 ことし5月、神戸市で集団でドリフトした道路交通法違反の疑いで、男3人が逮捕されましたが、使われた車も不正に改造されていました。
■奈良市の道の駅「針テラス」では不正改造車が多く走っている
バイク好きが集まる奈良市の道の駅「針テラス」。
【記者リポート】「違法に改造されたバイクが走っていきます」
【バイク好きの男性】「やめてほしい、あまりうるさいのは。そういう人がいることで、しっかりマナーを守って趣味を楽しんでる方も白い目で見られるので、良くは思わない」
なぜ不正に改造して、騒音を出して走るのか。その理由を聞いてみると…
【不正改造車の運転手】「どうして…気分」
【不正改造車の運転手】「(なんで改造された?)楽しいから。(音は)でかいほうがいい、目立ったほうがいいでしょ」
【記者】「バイクの音が怖いという人が結構多くて」
【不正改造車の運転手】「バイクの音はでかいけど、乗ってる人間は優しいですよ」
■取り締まりの様子に密着
【記者リポート】「爆音の車が1台誘導されました」
警察や国土交通省は、先月、不正改造車の取り締まりを強化しました。
【警察】「平成21年式の車だと基準値が98。でもいまは102デシベルになってる」
エンジン音が基準値を超えていたため、15日以内に整備しなければ50万円以下の罰金となります。
【不正改造車の運転手】「あー、しんど」
【記者】「警察に指導されたが改造しない?」
【不正改造車の運転手】「改造します。きょう(違反を)直して持っていって、家に帰ってまた元に戻します」
■今後も取り締まりを強化していくという
【奈良県天理警察署交通課 北川真也警部】「不正改造車両を1台でも減らすこと、交通事故の防止につながっていくのかなと思っておりますので、これからもこの活動を続けていきたい」
後を絶たない不正改造車。警察は、今後も取り締まりを強化していきます。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年7月10日放送)