初夏の水辺に舞うホタルの話題です。姫路市の小学生たちが、ホタルの光を守り続けています。
■「ホタル」を捕まえ飼育する特別な授業
姫路市の中心部から車でおよそ45分。のどかな田園風景に囲まれた、安富北小学校があります。児童の数は27人。 豊かな自然を生かした特別な授業があります。
【児童】「みんなが捕まえてきたホタルを、ここにいつも置いてあるカゴで育てて、そこでできた卵から生まれた幼虫をこの中の水槽で育てます。幼虫が大きくなったら川に放ちます」
近くを流れる林田川でホタルを捕まえ、飼育する授業です。
■ホタルの卵を人工ふ化 幼虫を育てて川にかえすことで生息数増加目指す
ホタルが生む卵を人工ふ化し、幼虫を育てて元の川にかえすことで、ホタルの数を増やそうとしていて、20年以上前から続けています。
(Q何しているの?)
【児童】「水コケを入れている」「卵をここで産むために」「柔らかーくしてよ、落ちてケガしたらいややろ」
【児童】「ちゃんと育ててまたホタルが増えてくれたら、自分たちが成功したんだなとうれしいです」
■ホタル採集には100人以上が集まる
ホタル採集の日の帰りのホームルームでは…
【先生】「きょう7時にまた会いましょう。さようなら」
そして夜。今年のホタル採集には児童や地域の人たち100人以上が集まりました。 子どもたちは必死にホタルを追いかけます。
【児童】「おるおるおる」
【児童】「とったー」
【児童】「たぶん4匹」
【児童】「あー飛んでいっちゃった」
ホタル採集が終わり、これからみんなで育てていきます。
【児童】「飼育を頑張りたい」
【児童】「コケに水をやりながらホタルが住みやすい飼育箱にしたい」
【児童】「大事に育てて、来年もきれいにホタルがたくさん飛んでくれたらうれしい」
■「ホタルは僕たちの町の宝です」
子どもたちの手によって輝き続けるホタルの光…
【児童】「僕たちは自然いっぱいの学校で、ホタルがきれいな街に住んでいます。ホタルは僕たちの町の宝です」
(関西テレビ「newsランナー」 2024年6月14日放送)