ISS国際宇宙ステーションで、各国の宇宙飛行士とともに、新薬の開発につながる実験などを行っていた、日本人宇宙飛行士の古川聡さん。
【古川聡さん】「6カ月半ほどのISSでの時間は、あっという間に過ぎました。到着したのが
昨日のようです」
約半年間の任務を終えた、古川さんらを乗せた宇宙船「クルー・ドラゴン」が、まもなくアメリカ・フロリダ沖に着水する予定です。
古川さんらの帰還を待って13日、和歌山県串本町から宇宙に飛び立とうとしているのが、「カイロス」初号機です。
■3月9日に打ち上げ予定も、まさかのトラブルで13日に延期に…
「カイロス」初号機は、民間の発射場から発射する、日本初のロケットです。 カイロスは、先週土曜日に飛び立つはずでしたが、 打ち上げの直前、安全対策のために設けた、海上の警戒区域に船が確認されたため延期に…
【見学に来た人】「え~!せっかく!ショック~~」
打ち上げを現地でみようと、見学会場に訪れた人々からは、悲しみの声が聞かれました。
【スペースワン 阿部耕三執行役員】「事前に関係行政機関のご指導を受けたり、ご相談あるいはご協力いただいて、当日警戒にあたり、事前の周知をさせていただく等々やってきたが、円滑にできなかった」
■仕切り直しで13日打ち上げに 6度目の正直となるか
まさかのトラブルで仕切り直しとなった打ち上げが、急きょ、13日になったため、串本町と那智勝浦町の見学会場では、対応が間に合わず、巨大モニターとステージの設置の中止が決まっています。 イベントの規模は縮小されてしまいますが、地元の人々や子供たちは期待に胸を膨らませています。
【児童たち】「多分成功すると思う」「成功してほしい」「カイロス成功に向けて頑張れ~!」
【和歌山・串本町 田嶋勝正町長】「ロケット史に残る打ち上げだと思っております。当然、串本町史に残る打ち上げの1日に、なるのではないかと思っております」
これまで「カイロス」の打ち上げは当初の2021年度から5度延期されていました。 6度目の正直を目指す打ち上げは13日、午前11時すぎ。 カイロスの開発・打ち上げにあたるスペースワンは海上の警戒を強化し、万全の体制でのぞみたいとしています。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年3月12日放送)