京都の人気観光スポット「天橋立」で股のぞきをしていた男性が転落しけがをした事故。事故防止のためにとられた対策に、観光客の反応は…
日本三景のひとつ、京都府宮津市の天橋立。股の間から上下さかさまに景色を見ると天空に島が浮かんでいるようにみえます。人気の観光スポット「股のぞき」。 しかし、股のぞきをする台をよくみてみると、黄色い大きな注意書きが。「この先危険、前方危険」と注意を呼びかけています。
■「天橋立」で股のぞき 同僚の悪ふざけで50代男性転落
この場所で事故が起きたのは2月15日。数人のグループが股のぞきをする台に近づきます。本来は、天橋立が見える方向にかがみますが、男性が山側をのぞく格好でかがみました。 すると、その後ろから別の男性が押して男性はそのまま斜面を転げ落ちてしまいました。
現場には鉄製のフェンスがあるものの男性はそれを超えて15メートル下に落下し、胸などを強く打ちました。 転落したのは50代の男性で一緒に観光に来ていた同僚に押されたということで、警察は傷害の疑いも視野に捜査しています。
■黄色の注意書きの看板設置に車内アナウンスを徹底
転落防止のため運営会社は対応に追われました。3月1日、黄色の大きな注意書きを設置しました。さらに付近には看板も設置。日本語と英語、中国語で「股のぞき台の上で悪ふざけはしないでください」と呼びかけます。
それだけではなく、展望台へのぼるケーブルカーの中でも、アナウンスすることを徹底しました。
【車内アナウンス】「横の手すりをお持ちになって安全に股のぞきをしていただきますようお願いいたします」
■黄色の注意書きに観光客は?「仕方ない」「黄色は目立ちすぎ」
運営会社は今後、股のぞき台の前に、ガラス張りの柵を設置することなども検討しているなど、今まで通りとはいかない人気の観光地。この黄色い注意書きには観光客からさまざまな意見が聞かれました。
【観光客】「仕方がないですよね。安全のためにないほうがいいけれど。仕方がない我慢するしかないです」
「この黄色は目立ちすぎますね。危ないのできちんと整備したほうがいいだろうけどちょっとこれは大変だと思います」
「私にとっては全く気にならなかったです。むしろよく見えて注意喚起していいかも分からない」
「色は変えた方がいいかも分かりませんね。景観にマッチするような色に」
運営会社は「景観に影響があるのはやむを得ないが、お客さまの安全が第一で、何もしないわけにはいかない。手すりをもって安全に楽しんでほしい」とコメントしています。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年3月7日放送)