大阪湾に迷い込み死んだクジラの処理費用が、1500万円前後となる見通しであることが分かりました。
■処理費用は1500万円前後 約2年後に骨格標本として展示予定
大阪湾では、先月からオスのマッコウクジラが相次いで目撃されていましたが、今月19日、堺泉北港で死んでいるクジラが確認されました。
全長は15メートル、体重はおよそ32トンで、死因は、餓死とみられます。
専門家らによる調査が行われた後、大阪府は、26日、堺市西区の産業廃棄物の最終処分場で、地中に埋める処理を行いました。
大阪府の吉村知事は、27日、クジラの船で引く作業や、陸への引き揚げ、埋設などの処理費用がおよそ1500万円前後に上る見込みであると明らかにしました。
【大阪府・吉村洋文知事】 「人件費も伴っているので、そういった意味では1500万円前後というのは前例を見ても妥当な金額だろうと思っている。詳細については大阪府に基準があるから一つ一つの工程の中で判断をする、その精査作業にこれから入る」
死骸は2年ほど地中に埋められた後、骨格標本として大阪市立自然史博物館で展示される予定です。
■去年のクジラ「淀ちゃん」は海洋投棄で約8000万円 適切か大阪市が調査
クジラの死骸の処理費用を巡っては、去年1月、大阪市の淀川河口付近で死んだマッコウクジラ、通称「淀ちゃん」について、海洋投棄した費用としておよそ8000万円がかかっていて、大阪市が契約の流れに不適切なところがなかったか調査を行っています。
(関西テレビ 2024年2月27日)