大阪湾に迷い込み、死んだクジラが22日に引き上げられ、死因などを特定するため専門家による調査が午後から始まりました。
【記者リポート】「死んだクジラの生態を調べる専門家による調査が行われているんですが、近くで見るとかなり大きいです」
1月12日、神戸の六甲アイランド沖で目撃され、その後、およそ20日間にわたって堺市の堺泉北港にとどまっていたオスのマッコウクジラ。 2月19日、海洋生物の専門家などの調査により、死んでいることが確認されました。
処分を前に22日、大阪府と専門家らによる調査が行われ、全長15メートルで、体重31トンと判明しました。
大阪府の吉村洋文知事は現地を訪れ、作業を視察しました。
【吉村知事】「想定していたより非常に大きいなという感想です。非常に臭いもきつくて、体内のガスが膨張すると爆発する可能性もあると聞いてるので、速やかに埋設までできればと」
調査を担当する専門家たちは…
【自然史博物館 和田岳さん】「もう隅から隅まで調べるので眼球も精巣も、外部寄生虫ががあれば取りますし。上の歯はとても重要な要素で。それを見ることで年齢が正確にわかるんですよ」
23日以降、クジラの年齢や詳しい死因をなどを調べ、25日までに標本を採取します。
【国立科学博物館 田島木綿子さん】「クジラは海洋生態系のトップにいる動物。彼らは海にいても我々と同じ哺乳類なので、彼らを知ることで我々にも繋がる情報が得られるんです」
大阪府は、26日から死骸を堺市の産業廃棄物の最終処分場に埋めます。 1~2年後をめどに掘り出し、大阪市自然史博物館が引き取る方針だということです。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年2月22日放送)