15日、大阪府と大阪市は、来年の大阪・関西万博で負担する費用がおよそ1325億円になると発表しました。
会場建設費の府と市の負担分や、「大阪ヘルスケアパビリオン」の建設費、府内の子供を無料招待するための費用などが含まれています。
大阪府と市は去年12月、負担分についておよそ1377億円と発表していましたが、予算の編成の過程で52億円削減されたということです。
大阪府・市は
・万博会場と市街地を結ぶ道路整備の費用を削減した
・機運醸成のために計画していたイベントを開催しないことにした
・大阪都心部と万博会場をつなぐ大阪メトロ中央線の輸送力増強に必要な費用の一部が、予算編成の過程で大阪メトロの負担になった
ことなどを、削減の理由に挙げています。
■「詳細の編成で減っていくところある」と吉村知事
大阪府・吉村洋文知事は15日の会見で「予算の詳細を編成することで、査定で減っていくところもある。その分が減ったので、そういう意味では厳密に大きく減少したものでもないと思うんです」と述べました。
大阪府・市によると、万博の開催年度である2025年度予算で、さらに万博関連の費用を追加で計上する可能性もあり、負担費用が、今回発表された1325億円という金額以上になることも、ありうるということです。
(関西テレビ 2024年2月15日)