■認証試験で不正発覚のダイハツ 京都工場で一部車種の生産再開
認証試験の不正が発覚し車の生産を停止していたダイハツ工業は、京都工場で一部車種の生産を再開しました。
【記者リポート】「今日から生産を再開するダイハツ京都工場に従業員が入っていきます」
【ダイハツ従業員】「長いこと生産が止まっていた。やっと通常に戻った、長い1カ月だったなと」
ダイハツが生産・開発する車をめぐっては、国の認証試験で、30年以上、不正を行っていたことが明らかになり、2023年12月から国内すべての工場で車の生産を停止しました。
その後、国交省の立ち合い検査などで安全性が確認された車種については、出荷停止の指示が解除されていましたが、ダイハツは、「顧客の温度感を見て再開を判断したい」とし、約1カ月半、生産を中止していました。
【ダイハツ従業員】「(生産再開は)未定みたいな感じでした。みんな不安がっていましたね。(再開が)いつからか(連絡が)なかったので」
-Q:生産停止の間はどんな気持ち?
【ダイハツ従業員】「もやもやもやもやしていましたよ。いろんなことで(会社が)たたかれていますので」
■社長『会社を作り直す覚悟で取り組む』 “不正をしない会社に”と従業員
3月9日、ダイハツは不正問題を受けて策定した「再発防止策」を国交省に提出。国交省の検査などで、安全性が確認された12車種に限って、京都工場などで順次生産を再開することを決めました。
【ダイハツ・奥平総一郎社長】「お客さまの要望も大変強くなっておりますし、仕入れ先とも十分相談しながら出荷を判断いたしました。会社を作り替える、作り直す覚悟で取り組んでいかないといけない」
国内で最初の生産再開となった京都工場。生産するのは、トヨタに供給する「プロボックス」とマツダに供給する「ファミリアバン」の2車種で、約1700人の従業員が2交代制で生産にあたるということです。
【ダイハツ従業員】「世間を騒がせたので大手を振って喜ぶことはできないけど、やっと(仕事が)できるなと。不正をしない会社にしてほしい」
ダイハツは今週中にも、社長の進退を含む新たな経営体制と事業内容の見直しについて発表するとしています。
(関西テレビ「newsランナー」2024年2月12日放送)