能登半島地震の発生から、2月1日で1カ月です。31日には仮設住宅が初めて完成するなど、被災者の生活が少しずつ前に進む中、今も安否不明者の捜索が続けられています。
■震災後初めて…輪島市のコンビニに商品 仮設住宅も完成
【記者リポート】「輪島市のファミリーマートにおよそ1カ月ぶりとなる商品が届きました」
石川県輪島市のファミリーマートでは、31日、地震後に初めて、おにぎり、パン、弁当などの商品が届きました。今後は時間を限定し、営業を続けていく方針だということです。
【利用客】「ほぼ毎日来ていたんで久しぶりです。(買ったのは)弁当と焼きそばとナポリタン。いつも食べていたやつ。開いている店が増えてくると安心感も出てくるしありがたいです」
■仮設住宅 まず18戸完成 入居希望は4000件超
着工から3週間、石川県内で初めてとなる「仮設住宅」も完成しました。18戸ある住宅はいずれも平屋建てで、間取りは2DKと4LDKの2種類。トイレとユニットバスは室内に設置され、厳しい寒さにも耐えられるよう、窓のガラスは3重になっています。
【住民】「プライバシーが保たれるのと、空調関係の調節がしやすい、水道が通っていればお風呂に入ることも可能だなと思います」
最大2年間住むことができ、家賃は無料。入居者の選定を行い、2月3日に入居できる予定です。 輪島市では、入居を希望する申し込みが既に4000件を超えているということで、今後も、各地で仮設住宅の建設が進められていきます。
■あの日から時間が止まった人も 安否不明者の捜索活動続く
被災者の生活が少しずつ前に進んでいく中、あの日から時間が止まったままの人の姿もあります。
【記者リポート】「午前8時30分過ぎです。きょうも捜索活動を行うため、ぞくぞくと消防隊員らが土砂災害への現場へと向かっていきます」
石川県内で安否不明となっている人は、合わせて19人います。
輪島市市瀬町では、垣地英次さん(56歳)が土砂崩れに巻き込まれたとみられ、31日も200人態勢で捜索活動が進められました。英次さんの兄・弘明さん(58歳)は毎日、この様子を見守っています。
【英次さんの兄・垣地弘明さん】「(震災から)1カ月だからどうこうというのは何もなくて、本当に1日でも早く見つかってほしいなという、それだけですね」
消防によると、地震の直後に鉄砲水が発生したという情報などをもとに、現在は「重点地域」を決め、捜索を続けているということです。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年1月31日放送)