京都アニメーション放火殺人事件で妻を亡くした男性が、青葉真司被告と2日続けて面会しました。死刑判決を受け控訴している青葉被告側。 今の心境について何を語ったのでしょうか?
■妻を亡くした男性が2日続けて面会 青葉被告が頭を下げる場面も
青葉真司被告(45歳)は、京都アニメーションの第1スタジオに火をつけ36人を殺害した罪などに問われ、1月25日、死刑を言い渡されました。 青葉被告の弁護人は死刑判決の翌日に控訴しました。
これを受け、京アニを代表するアニメーターの寺脇(池田)晶子さんの夫は、2日間にわたって、大阪拘置所で青葉被告と面会しました。
【寺脇(池田)晶子さんの夫】「(面会室に)至って普通の感じで入ってきた。『おはようございます、今日はよろしくお願いします』とあいさつしてから座った。1メートル未満の距離で青葉さんを見てものすごく肌が白いな、人工の皮膚は白いんだと」
席に着いた青葉被告は裁判をこう振り返りました。
【寺脇(池田)晶子さんの夫】「裁判当初から遺族を傷つけたくないということで、自分でものすごく気を遣っていたらしい。こんなこと言ったら傷つけるかもしれないから、話していないこともあると言っていた」
そして残された息子と2人で暮らす晶子さんの夫に対し頭を下げる場面もありました。
【寺脇(池田)晶子さんの夫】「『うちは残念なことに子供が残された』と言った時に、『それは…』という感じで一回頭を下げはって。話している間中、ずっと下げていた」
■「妄想」と判断されたことに、青葉被告は怒りをあらわに
また、青葉被告は裁判では納得できない部分があったと語っていました。
【寺脇(池田)晶子さんの夫】「アニメについて、いろんな思いをすべて鑑定医には妄想で片付けられてしまった(と言っていた)。その時、話していた時は文句言うような感じ」
裁判で「京アニに小説のアイデアを盗まれた」などと主張していた青葉被告。「妄想」と判断されたことについて怒りをあらわにしました。
■死刑判決を受け控訴した心境は?
そして死刑判決を受け、控訴したことについては…
【寺脇(池田)晶子さんの夫】「弁護士が言ったから控訴したのか?と聞いたら『うん』と言った。『自分としてもやっぱりいろんなことを発信していきたい』と言っていた。『もう取り下げるつもりはないのか?』と聞いたら、『取り下げたらもう寺脇さんと話せないじゃないですか』と言われた。ちょっと背筋が…」
晶子さんの夫は面会についてこれで一区切りとしたいとしています。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年1月30日放送)