能登半島地震から3週間。避難生活が続く不安な日々のなか、新しい命が誕生しました。
【母・谷内未有さん】「名前は日菜羽です。明るい感じがいいのかなというのと。広い世界に羽ばたいてほしいということで決めました」
谷内日菜羽ちゃん。激動の3週間を乗り越え、21日に誕生しました。
【母・谷内未有さん】「地震の時にちょうど37週を迎えたとこだったんです。臨月入っていたので、ちょっと不安のほうが大きくなって、でもここにきて安全に産むことができたので今はほっとしています」
1月1日、輪島市で被災した未有さん。臨月を迎える中、2日間は余震を恐れガレージで過ごしたといいます。
【母・谷内未有さん】「(発生時)とりあえず(おなかを)抱え込んで…実家のお母さんも来てくれたのでみんなで守ったって感じです。臨月迎えてきて不安のほうが大きかったけどこっちにきて産めたから安心のほうが大きいです」
断水の影響で出産予定だった病院は設備が整わず、ヘリコプターで100キロ以上離れた金沢市の病院へと移った未有さん。中学1年の長女は白山市へ集団避難、夫と長男は2次避難所と家族がバラバラになった中での出産となりました。
【母・谷内未有さん】「この子が三番目なんで『一人で産むし大丈夫』って言ってきました。避難所とか全部決まってから生まれているんで、すごい空気読んでいるなって。なんてえらいんやろうって」
【母・谷内未有さん】「お腹でいろんなこと乗り越えてきているので強く優しい子になってほしいなと思います。みんなで頑張って生きていかないといけないなと強く思いました」
予期せぬ震災で離れ離れになった家族。その絆をつなぐのもまた、家族の存在でした。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年1月23日放送)