議員や会計責任者が立件され、派閥の解散にまで発展した裏金問題。自民党の政治刷新本部が作成した政治改革に関する中間とりまとめ案が判明しました。 23日午後4時から始まった全ての所属議員を対象とした「政治刷新本部」の会合。本部長を務める岸田首相は…
【岸田文雄首相】「これから中間とりまとめにむけて議論を進めていきたい。スピード感をもって自民党として考え方を整理していく必要があるのではないか」
中間とりまとめ案では「派閥解消」を掲げ、本来の政策集団に生まれ変わらなけらばならないとした上で、政治資金パーティーの禁止や人事の働きかけを行わない事などが盛り込まれています。しかし「全派閥解散」といった表現は現時点で盛り込まれていません。
これに先立ち23日午後、自民党の岸田派・宏池会では総会を開き、派閥の解散を正式に決めました。
林座長の言葉を代読した小野寺事務総長代行は…
【小野寺五典 事務総長代行】「66年の歴史を持つ宏池会に幕を閉じること。率直に言ってさまざまな思いが胸に去来しております」
一方、派閥を存続させる意向の茂木幹事長は…
【茂木敏充幹事長】「少なくとも問題が起きた組織を、解散をすればすべての問題が解決するということではないと、そのように考えています」
そんな中、すでに解散を決めている安倍派について新たな動きが。 6億円以上にのぼる政治資金パーティーの収入をめぐる事件で立件を見送られた安倍派の幹部について、市民団体が26日にも検察審査会に申し立てを行うことが分かりました。
安倍派では会計責任者が在宅起訴されていますが、市民団体は「派閥以外でも国の重要な役職にいた幹部らが、刑事責任に問われないのは問題」としています。
【安倍派・塩谷立座長(19日)】「清和研(安倍派)を解消する。信頼を裏切ったことに対して、心から深くおわびを申し上げる次第でございます」
19日、検察の強制捜査以降、初めて総会を開き会見に望んだ安倍派の幹部たち。
【高木毅・前国対委員長(19日)】「私は関わっておりません」
【世耕元参議院幹事長(19日)】「私自身も知らなかったわけであります」
「5人衆」と呼ばれる幹部らは、裏金作りに関わっていないと口をそろえました。
【西村康稔前経産相(19日)】「今回の問題が表面化するまで知らなかった」
これに対し西村康稔前経産相の地元の有権者は…
【地元の有権者】「テレビに出るようになって、大臣になってすごいと思ってたから、問題が起きてちょっとショックだった」
【地元の有権者】「なんかガラッと(西村議員の)印象が変わった感じがしますね」
【地元の有権者】「説明が足りない。国会議員しゃべるのが仕事やから、それ言わんかったら、私たちからしたらなんの仕事してるんか分からん」
【地元の有権者】「知らんかったなんて考えにくいですよ。民間でいうたら“脱税的”なことがあったとして『僕知りません、顧問税理士が勝手にやったこと』なんてまず通用しないじゃないですか。われわれには厳しいことを言って、政治家にはえらいぬるいんですね~」
(関西テレビ「newsランナー」 2024年1月23日放送)