溶血性レンサ球菌はまるで数珠のようにつながっていることから名づけられました。 一般的には『溶連菌』と呼ばれています。
毒性の強い溶連菌に感染すると手足の壊死を引き起こし、死に至ることもあります。 これは「人食いバクテリア」と呼ばれ、致死率30%にのぼります。 その患者が去年過去最多になったことがわかりました。一体どんな感染症なのでしょうか?
「人食いバクテリア」名前だけでもゾッとしますが、実際に患者を診察したことがある医師に聞きました。
【大阪公立大学医学部付属病院 西村哲郎医師】「人食いバクテリアは一筋縄ではいかない、非常に進行の速い感染症です。あっという間に、だいたい半日とか1日以内のスピードで、血圧が下がる、心臓が止まりそうになる、呼吸状態の悪化など」
「人食いバクテリア」の正式名称は「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」といい、毒性の強い溶連菌に感染することで発症し、致死率は30%と、死亡するケースも少なくありません。
手足の筋肉の壊死を引き起こすということから「人食い」と呼ばれているのです。
【大阪公立大学医学部付属病院 西村哲郎医師】「皮膚が変色して、そこの部分が壊死を起こす方が多い。溶血性レンサ球菌という菌自体は、非常にありふれた、通常接しているような細菌。新しい細菌が出てきたというわけではない。ただ、時々、非常に凶暴なものがいる」
国立感染症研究所によると、去年の患者数は941人で、調査をはじめた1999年以降、過去最多となっています。
【50代女性】「溶連菌って、そこら中にある菌って聞いてて、それがそうなっちゃうんですか!?」
【70代男性】「きょう見ましたよ!スマホで!体の中を『ばい菌』が食っちゃうと。そんなの本当にあるの!?」
【30代女性】「日本でですか?めちゃめちゃ怖い、信じられない」
【子ども】「いまはじめてきいた」
【30代女性】「それを予防するには、どんな過ごし方をするのがいい?」
(関西テレビ「newsランナー」2024年1月22日放送)