宝塚歌劇団は「ハラスメントの温床の恐れ」があると指摘された組ごとのルールを年明けにも統一する方針を固めました。ルールを守れなかったら、どうなるのか元劇団員が証言しました。
宝塚歌劇団では9月、宙組に所属する劇団員の女性(当時25)が死亡しているのが見つかりました。自殺とみられています。11月に公表された調査報告書では過密なスケジュールなどで劇団員に心理的な負荷がかかっていた可能性は認めた一方、”いじめ”や”ハラスメント”については認めませんでした。 しかし、その中で、「ハラスメントの温床になる恐れがある」と指摘したものが「組ルール」です。
組ルールとは上級生への言葉遣いのほか、稽古中の机の並べ方や窓を開ける時間などについて5つの組それぞれで定めた独自のルールです。 この組ルールについて、元劇団員は…
【元劇団員】「ルールを守れないと上級生数人に取り囲まれて、<死ね><顔も見たくねーんだよ>などと罵倒され続けた。数時間続くこともあった」
組ルールはこれまで劇団員自ら内容を決めていて、劇団側は「生徒間の取り決め」として、内容を把握していませんでした。
劇団幹部は関西テレビの取材に対して、「組ルールは時代にそぐわない部分がある」と話し、年明けにもすべての組のルールを統一する方針を固めたことがわかりました。 現在、外部の専門家を交えて新しいルールを協議しているということです。
(関西テレビ「newsランナー」 2023年12月22日放送)