今年も残すところあとわずか。 みなさんは年末年始をどう過ごすしますか? 今年の特徴なども押さえつつ、今からでも間に合うオススメの穴場旅を、旅のプロ「関西・中国・四国じゃらん」編集長の鳥羽麻衣子さんに聞きます。
■今年は近場で1泊2日 宿泊費は上昇傾向
この年末年始は、12月29日から新年4日と5日に休みをとれば、11連休ということになります。 カレンダーの並びを踏まえて、今年の年末年始の旅行は、どんな傾向にありそうですか?
【じゃらん編集長 鳥羽麻衣子さん】「並びがいいとは決して言えないカレンダーかなと思うので、遠出というよりかは、近場で1泊2日、2泊3日で行かれる方が多いかなというところです」
そういった近場でという傾向もあるようですが、気になるホテル代を見てみます。宿泊施設などに料金設定システムを提供するメトロエンジンによると、コロナの影響のない時期の5年前の2018年と、今回の年末年始を「4人1部屋1泊、12月29日~1月3日の期間、ホテルだけの価格」で比較すると、東京23区は、4万4千円ほどが7万円近い価格に、大阪市は、3万8千円ほどが、5万6千円ほどに、京都市は、5万2千円ほどが、7万千円ほどになっており、全体的に2万円ほど高くなっています。
ここからは、旅館も含んだ価格になりますが、和歌山・白浜は9万円ほどが11万円近い価格に、兵庫の城崎は、12万円ほどが15万6千円ほどになっています。 どこもかなり価格があがってますが、これは、どういう理由からなんでしょうか?
【じゃらん編集長 鳥羽麻衣子さん】「いくつか理由があるのですけれども、旅行のニーズが回復しているっていうところが大きいかなというのと、あとは物価高ですね。インバウンドの回復という、さまざまな理由が重なっていう感じです」
■カニをお得に食べる方法
そんな中でもお得に旅する方法を鳥羽さんに教えてもらいました。狙い目は“穴場旅”ということです。
人気のカニについては、
・カニフルコースを避ける
・福井県では”訳ありガニ”も
【じゃらん編集長 鳥羽麻衣子さん】「まず『カニフルコースを避ける』なんですけれども、結構ご当地の食材と掛け合わせたプランがあるんです。例えばブランド牛と掛け合わせたプランで、カニを適量でいただけば、リーズナブルにいただけるということです。(値段はだいぶ変わりますか?)そうですね、やっぱり少し変わってくると思います。訳ありガニというのはブランドガニがありますけども、そのカニの足が“足折れ”という形で1本、2本ないものになるんです。ですが質はそのままということで、美味しいただけるというプランになっています。(これも安くなりますか?)以前に、編集記事で紹介したときは、9000円ほど安くなっていました」
そのような情報はどこで見つけられるんでしょうか?
【じゃらん編集長 鳥羽麻衣子さん】「ぜひ、じゃらんをご覧いただければ(笑)」
■温泉は和歌山・龍神温泉、鳥取・岩井温泉がおすすめ
そして、温泉に行くなら…
1.秘湯・美人の湯!和歌山・龍神温泉
【じゃらん編集長 鳥羽麻衣子さん】「こちらは泉質がとても良くて、美人の湯と言われているんです。湯上りにお肌がつるつるすべすべになると言われております」
温泉の名前に「龍」、ドラゴンが入っていて、来年の干支「辰」ですから縁起がよさそうです。
2.山陰最古の秘湯!鳥取・岩井温泉
【じゃらん編集長 鳥羽麻衣子さん】「こちらは源泉かけ流しで、新鮮なお湯にどっぷりとつかれるという温泉になのでおすすめです。穴場でカニもあります」
■関西にある「まるで海外の絶景」
さらに、こんな旅もオススメだそうです。 まるで海外の絶景!?ということで、「じゃらん」の「まるで海外絶景ランキング2023」に関西からもランクインしています。
・まるでドイツの並木道、雪景色のように見えるのは滋賀県・高島市の「メタセコイヤ並木」です。
【じゃらん編集長 鳥羽麻衣子さん】「季節ごとに絶景が楽しめるんですけれども、これからの季節は雪化粧が楽しめます」
・まるでウユニ塩湖のように見えるのは和歌山県・田辺市の「天神崎」です。
【じゃらん編集長 鳥羽麻衣子さん】「こちらは干潮の時間になりますと、水面が穏やかになって、鏡のように景色が写り込んで、絶景の写真が撮れるというスポットです」
こちらは、天候や潮の状況によって見られないこともあるそうで、田辺市観光協会によると、年末年始なら 1月8日ならば、見られる可能性があるそうです。このくらいの距離なら日帰りでもいけそうです。
■新幹線を利用する人は注意 年末年始は「のぞみ」が全席指定
最後に2023年の年末に注意しなければならないポイントがあるということです。
【関西テレビ 神崎報道デスク】「今年の年末年始から1つ注意点があります。新幹線の『のぞみ』が実は、今回の年末年始から全席指定にななります。大阪から博多行の状況を見てみると、29日、30日はほぼ満席にすでになっています。31日は若干、まだ空席があります。
指定席が取れなかったら、『のぞみ』に乗れないと、みなさん思われると思いますが、先日のJR西日本の社長会見で同じような質問が出ましたが、裏ワザといいますか、指定席は指定券がないと乗れませんが、自由席の券を持っていたら、車両と車両の間のデッキ部分には乗れます。指定券がないと絶対『のぞみ』に乗れないというわけではないのですが、デッキ部分であれば乗れますが揺れると危ないのでお勧めはしないのですけれども、そのような裏ワザもあります。どうしてもこの『のぞみ』に乗らなければならないという人は、自由席でも乗れないことはないですよっていうことです」
混雑するおそれもありますので、ぜひ、そのあたりは注意してください。
(関西テレビ「newsランナー」 2023年12月22日放送)