一般のドライバーが自家用車を使って有料で客を送迎する「ライドシェア」の運用が来年4月からはじまります。
利用できるのは、タクシーが不足している時間帯や地域に限定。
利用者は、配車アプリで依頼することを想定。
ただ、安全性を確保するため、タクシー事業者が運行管理を行い、事故が起こった場合の賠償責任もタクシー事業者が負うよう検討されています。
これと似たサービスがすでに普及しているのが、世界中から観光客が集まるフランスのパリ。タクシー不足をVTC=運転手付き車両でカバーしています。
【記者リポート】「エッフェル塔からシャンゼリゼ通りまで運転手付き車両を使って移動したいと思います」
VTCの運転手はタクシー運転手と同じ様に、交通ルールなどの試験をパスする必要があるほか、詐欺や性犯罪といった特定の犯罪歴がある人はなれません。
またVTCはメーター制ではありません。
経路や車の種類、その時の需要などによって決まった値段を、アプリで確認してから乗れるのです。
さらに走行中もドライバーの運転歴や評価を確認できるほか、トラブルがあった場合にはアプリから通報できます。
さらに。
【記者リポート】「車両から降りる際に現金の支払いもありません。というのも全てアプリの中で決済しているからです」
しかし、日本での導入については、タクシー会社からさまざまな課題を指摘する声が上がっています。
【大手タクシー会社】「コンパクトカーとか軽自動車に乗ってる方が、インバウンドの対応とかも今回含まれると思いますがスーツケースは載りますか?タクシーは一般車よりも厳しい点検をやっています。そういったことはどうしますか?何か議論が浅はかですよ、はっきり言って」
(関西テレビ「newsランナー」2023年12月21日放送)