JR西日本は、再来年の大阪・関西万博で大阪府市が出展する「大阪ヘルスケアパビリオン」に参加すると発表しました。 JR西日本が参加を発表したのは、万博で大阪府市が出展し、関西ゆかりの企業などが医療や食などの最先端技術を展示する「大阪ヘルスケアパビリオン」です。
「大阪ヘルスケアパビリオン」は当初、目玉のコンテンツとして1階から2階をらせん状に移動しながら、健康状態を診断する乗り物「アンチエイジング・ライド」を整備する計画でしたが、費用面などから見直されることになりました。
その代わりに、座ることで健康データなどを取得できる設置型のカプセル「PHRポッド」が設置される予定で、JR西日本が設計と製造を担当します。 現在、1人1人の健康データに合わせた食事や運動プログラムの提案ができるよう、準備を進めています。
「PHRポッド」は、パビリオンだけではなく、大阪府内の一部の駅に設置される予定で、JR西日本は、「レガシーとして万博閉幕後の常設も検討したい」としています。
また、JR西日本は万博開幕による観光客の増加を見据えて、QRコードを活用したデジタル乗車券を導入します。 対象となるのは、旅行先の特定の区間が乗り放題になる「企画乗車券」など主に観光客をターゲットにした乗車券で、アプリや専用サイトから購入してスマートフォンで表示し、改札機にかざして使用します。
JR西日本は、来年4月以降、改札機に「QRリーダー」の設置を進め、2024年度下期の導入を目指しています。
【JR西日本・長谷川一明社長】「2025年には大阪・関西万博が開催される。万博の開催を契機に、国内外のお客様に便利でお得な移動を実現できればと考えている」
QRコードを活用したデジタル乗車券は、阪急電鉄や阪神電鉄、京阪電鉄や大阪メトロでも来年6月頃のサービス開始を目指していて、JR西日本は私鉄各社との連携も検討しています。
(関西テレビ 2023年12月21日)