今年7月、鳥取市内の高速道路で事故が起きました。 軽自動車が突然エンストを起こし停止したところに後ろから来た車が突っ込み、後部座席に乗っていた男性(80代)が死亡したのです。
エンストの原因は、自動車部品大手・デンソー製の「燃料ポンプの不具合」で、事故に遭った車は、その後リコールの対象となりました。
■異例の長期・大規模リコールに発展
デンソー製の燃料ポンプをめぐっては、3年前から、リコールが相次いでいて、異例の「長期・大規模リコール」に発展しています。
【斉藤鉄夫国交相】「本不具合に関するリコールは、最悪の場合、走行中にエンストに至る恐れがあるもので、車の安全上重大な問題と認識しております。自動車メーカーに対して、しっかりと指導してまいりたいと思っております」
リコールの対象車は、トヨタ・ホンダ・ダイハツなど自動車メーカー8社にまたがる約383万台。 一般車両だけでなく、トヨタ製の救急車(675台)や、警察車両で使われているクラウン(411台)も対象です。 自分の車がリコールの対象かどうか確認するには、どうすればいいのでしょうか。
■リコールの対象かどうか調べる方法
基本的には自動車メーカー側から、車検証に登録された住所あてにリコールを伝える封書が届きます。しかし、中古車販売店などで購入した場合は、通知が遅くなるおそれがあり、注意が必要です。
【京都市在住 山根理恵さん】「これはトヨタのヴォクシーです。(Q:新車で購入?)いや、中古で買いました」
番組スタッフの家族の山根さんは、2カ月前、中古車販売店で2018年製のトヨタのヴォクシーを購入しました。 今のところ、リコールを伝える封書などはきていませんが、トヨタのHPを見ながら車体番号を調べてみると…。
【山根理恵さん】「(ZRR80…)0392…入ってます。(えっ?ということは?)リコールの対象の車です」
■中古車でも正規のお店で修理可能!ただし年内は予約がいっぱい
【山根理恵さん】「子供も乗せて走ったりするので…。死亡事故につながる可能性があると思うと怖いです」
すぐに修理をしてもらえるのか、近くにあるトヨタの正規販売店に電話すると…
【山根理恵さん】「知らべたところリコールの対象の車だと、分かったんですけど、そちらで購入した車ではなくて。そちらで見ていただけるということですか?」
中古車でも、正規販売店で無償の修理の予約ができました。 しかし、年内の予約は埋まっているため、数週間はこのままで過ごさなければなりません。
【山根理恵さん】「年明けまでまだ乗る機会があるので、ちょっと心配だなという思いもありながら、どうしても必需品なので、乗ってしまうんだろうなと」
あなたの車は大丈夫でしょうか?
(関西テレビ「newsランナー」 2023年12月18日放送)