11月、子どもの健康に関するちょっと心配なデータが発表されました。2022年度の「子どもの視力の低下」が進んだというのです。文部科学省が発表した調査によると、裸眼視力が1.0に満たない子どもの割合は、小学生でおよそ4割、中学生でおよそ6割、高校生でおよそ7割となりました。いずれも、1979年度に調査が始まって以来最大となり、子どもたちの視力低下が年々進んでいることになります。
■スマホやタブレットで子どもの“近視”が進む
大阪市鶴見区の眼科には、多くの子どもたちが診察に訪れていました。松山院長は、スマートフォンやタブレットを見る機会が増えたことで、子どもの近視が進んでいると考えています。
【大阪鶴見まつやま眼科・松山真弘院長】「この2、3年間に関しては、近視の子が増えている印象がありますし、前から(病院に)かかっている子でも、この2、3年間で近視がぐっと進んだ印象がある」
診察に来た親子に話を聞きました。
【父親】「宿題する時もこう見だしたりしているんで、近くでものを見るので、また目悪くなったら嫌やなと思って、早めにめがねをつくるのもアリかなと」
–Q:どんなメガネにする?
【子ども】「周りがハートで、色が水色」
■めがね専門店の現状「数年で近視になって来店する客増えた」
子どものめがね専門店をみてみると、メガネを買い求めるたくさんの子どもたちがいました。このめがね店には、200種類以上の子ども用メガネがとりそろえられていました。
【子どもメガネアンファン大丸梅田店・柳生徹店長】「ここ数年、近視で来られる方も多くなりましたし、親御さんも近視に関しては関心を持って、しっかり眼科に通っている人も増えてきているようですので、近視の処方箋を持ってお越しになる方は増えている」
スマホやタブレットなどデジタル機器を使う時代に、子どもの視力低下を防ぐために何をすべきなのか、早急に対策を考えなければいけません。
(関西テレビ「newsランナー」 2023年12月11日放送)