自民党の和歌山選出の二階元幹事長の派閥で、1億円を超える政治資金パーティーの収入が記載されていない疑いがあることが分かりました。安倍派で浮上した裏金の疑いとともに、東京地検特捜部が捜査しています。
4日、国会内で自民党役員会が開かれました。背景にあるのは、党を揺らす“パーティー券収入”の問題です。
国会議員が政治資金を集めるために開くパーティー。 最大派閥・安倍派では、ノルマを超えた収入の一部が議員に戻され、収支報告書に記載されず「裏金」になった疑いがあります。
さらに、特捜部の捜査で明らかになったのが、和歌山選出の大物、二階元幹事長がトップを務める「二階派」の疑惑。 二階派でも、議員にはパーティー券販売のノルマが課され、関係者によると、2022年までの5年間でノルマを超えた収入1億円以上が、派閥の収支報告書に記載されていなかった疑いがあります。 派閥は、この金から議員にキックバックしていたとみられ、その収支は双方の報告書に記載されていました。
相次いで発覚した不透明な金のやり取りに、役員会で岸田首相は、「収支報告書に訂正が必要な場合は適切に訂正を行い、丁寧に説明するよう指示をした」と発言したということです。
【茂木敏充幹事長】
「(岸田首相は)各政策グループの活動について、国民に疑念がもたれるとすれば遺憾であり、状況を把握しながら、党としても対応を考えていく(と話した)」
終わりの見えない“政治と金”の問題。関係者によると、東京地検特捜部は二階派の担当者から任意で事情を聞いているということです。 二階元幹事長は「刑事告発を受けているとのことであり、事実関係をよく調査して適切に対応いたします」とコメントを発表しました。
(関西テレビ「newsランナー」 2023年12月4日放送)