師走の風物詩「2023ユーキャン新語・流行語大賞」が、12月1日、発表されました。年間大賞を受賞して壇上に登場したのは、阪神タイガースの岡田彰布監督でした。
【司会者】「2023ユーキャン新語・流行語、年間大賞は『アレ(A.R.E)』」
大賞に選ばれたのは阪神タイガースの岡田彰布監督が、選手が“優勝”を意識しすぎないように表現した「アレ(A.R.E)」。この言葉をスローガンに38年ぶりの日本一を実現させ、ファンを沸かせました。
【街の人】 「そうと思ってたね。今年はね、『アレ』に間違いないと」
「大賞なんですか?アレのアレしたから、アレ(大賞)なのかな?確かに」
「(大賞に)なるやろなとは思ってけど、日本(全体)の大賞に、阪神の『アレ』ってうれしいですよね」
表彰式に登壇した岡田監督は…
【阪神タイガース 岡田彰布監督】 「勝利監督よりもうれしいです。このようなすばらしい賞をいただきまして。本当に1年間がんばった、そういう意味でうれしく思うし、またこれは来年からちょっと大変だなと、そういう気持でいます」
野球界からは「ペッパーミル・パフォーマンス」もトップテンに入りました。WBC日本代表のラーズ・ヌートバー選手が試合中に“コショウをひく”パフォーマンス。チームのために「粘り強く身を粉にして働く」という意味のポーズです。WBC世界一への快進撃につながりました。
【街の人】 「(WBC)めっちゃ見ました。イタリアンで働いていたので、ペッパーミルを使ってて、お客さんに『ないの?」とか言われた。席とかでやったら盛り上がる」
「蛙化現象」なんて言葉も。好意を持っている相手のことが、ふとしたきっかけで嫌になってしまう現象のことです。
【街の人】 「ちょっとした瞬間に『めっちゃ蛙化やわ~』言われて、なんでやねん」
「自分がダサいことしたときも『はい、今の蛙化~』みたいな女子同士でも言う」
言葉だけではなく記憶に残ったパフォーマンスもありました。自称「青春日本代表」こと、制服姿の4人組「新しい学校のリーダーズ/首振りダンス」がトップテンに入りしました。
そして、今年は将棋で藤井聡太八冠が史上初の八大タイトル制覇を達成し、対局を観戦するファンたちを指す「観る将」もトップテンに入りました。将棋人気の裾野が広がった一年でした。
それからファンの観戦といえば、今年は4年ぶりにスポーツの声出し応援が解禁になり、「4年ぶり/声出し応援」。
また、IT用語「生成AI」や、「闇バイト」「地球沸騰化」など社会問題にまつわるものまで、今年を象徴する幅広い言葉がトップテン入りしました。
今年もさまざまな言葉が生まれましたが、すでに来年流行しそうな言葉も出てきています。 先月27日の「日本一報告会」で岡田監督が…
【岡田彰布監督】「また言葉を探せと言われてたので。佐藤がええ言葉言ってた」
【佐藤輝明選手】「『アレンパ(アレ・連覇)』です」
【岡田彰布監督】「アレンパは思い浮かばなかったんで、初めて佐藤をすごいと思った」
【岡田監督 12月1日】 「なかなか『アレンパ』はええ言葉ですね。2月からシーズン始まるともっともっと浸透してくるんじゃないですかね」
(関西テレビ「newsランナー」 2023年12月1日放送)