開幕まであと500日となった大阪・関西万博。ついに前売りチケットの販売がスタートしました。万博に対する辛口発言で知られる前兵庫県明石市長の泉房穂氏が関西テレビ「newsランナー」に出演し、考えを述べました。
万博のチケットを購入するか問われた泉氏は、「万博が開催されるのであれば、私も行こうとは思ってますけど。私自身としては、万博自体は子どもの時に(開催された)1970年の大阪万博がいい思い出なので、万博そのものは意義があると思うんですよ」と話しました。
しかし、万博の費用に関する問題については、語気を強めて次のように語りました。
【泉房穂氏】
「ただ、お金がね。今、国民の生活が大変な時に、万博だけ例外的に国民の負担が増え続けることに関しては、コストを縮小して万博を成功させたいなという立場ですけどね。(決まった額の範囲内で工夫してやるべき?)絶対できますよ。本当にやろうと思えばできるに決まってるんです。(コストの)縮小、削減を決めさえすれば、できるに決まってて、逆になぜ、今の政治家が縮小を決めないのかと。愛知万博(愛・地球博)も確か、縮小したと思いますから。やろうと思えばできるのになぜしないのか不思議でしょうがないですね。できなくないですよ。(どのあたりを縮小できる?)最低、リングは海の上に造らなくても。今時、海の上の部分だけ映像を映せばいいんじゃないですか。何らかの削減ができなくはないはずですけどね」
「(チケットが)売れなかったら、最終的に国民の負担になりかねないので。結局は国民が(チケットを)買わなかった分、国民にツケが回ってくるような話なのであれば、総額をもっと抑制してもらうのがポイントじゃないですか。気持ちよく万博をやりはったらいいと思うけどね」
また、万博の目玉については、泉氏は「目玉は何なんですかね?結果的に、木造リングが目玉になるんでしょうけどね。複雑な気持ちですよね」と語りました。
【泉房穂氏】
「やるんだったら、気持ちよくみんなにお祝いされて楽しくやった方がいいと思いますから。今は大事な時期ですよね、メッセージの出し方とか。しつこいですけど、国民の生活が大変なんだから、万博だけ例外的に次々とお金が増えていくと気持ちが冷めますから」
最後に、泉氏は「“国民のお金を大事にします”というメッセージと、“万博は楽しいですよ”(というアピール)は矛盾しないと思うのでね。上手なメッセージを出してほしいですね」と話をまとめました。
(関西テレビ「newsランナー」 2023年11月30日放送)