いよいよ、23日、プロ野球阪神タイガースとオリックスバファローズの優勝パレードが行われます。大阪で、神戸で、その瞬間を待ちわびる人たちを取材しました。 59年ぶりの日本シリーズ関西対決を実現させた阪神とオリックス。23日、史上初となる大阪・神戸での同時、優勝パレードが開かれます。
【記者リポート】
「優勝パレードが行われるここ御堂筋ではこのように看板を出して通行止めになることを知らせています」
大阪会場のコースは、淀屋橋から心斎橋までの御堂筋およそ1.7キロでオリックスが午前11時から、阪神が午後2時からスタート。周辺の道路を含め、23日午前8時ごろから、通行止めが始まります。
20年前の2003年、阪神がリーグ優勝したときにはおよそ40万人が詰めかけました。今回も同じくらいの来場者数を見込んでいます。 大阪では府市の職員や民間の警備員、警察官、合わせて約5300人が警戒に当たるということです。
23日のパレードを楽しみにしている阪神ファンの男性は…
【阪神ファン・清水友広さん】
「今でも泣きたいくらい。監督と選手には感謝しかない。(あすのために)パインアメを大量に持ってきたので、周りの人にも配って『どうぞ』みたいな」
男性ファンは、徹夜でベストスポットを確保しようと考えていましたが、実は事前の場所取りは禁止されています。
【阪神ファン・清水友広さん】
「そこは周りを見ながらあまり派手にしたら迷惑になるので迷惑にならないようになんとか工夫して…」
■神戸市では下見に来たファンも 周辺の店で限定の弁当発売
同じく、着実に準備が進んでいる神戸市。 「兵庫会場」では、東遊園地前でセレモニーを行ったあと、フラワーロードを通ってメリケンパークまで、およそ2キロにわたりパレートが行われます。 パレードは、阪神が午前11時から、オリックスが午後2時からで、周辺道路は午前6時半から午後7時半まで通行止めになります。
【記者リポート】
「通行規制の中にあるレンタカー店では、車の出入りができないことから、23日臨時休業することが決まっています」
また、大原簿記専門学校では2023年5月の「神戸まつり」の際に、植え込みにのぼる人がいたことから、ポールで出入りを規制しています。
最大30万人を超える人出が見込まれる神戸市。パレードが行われる通り沿いでは、待ちきれないファンの姿が。
【茨木市から来た阪神ファン】
「午前中はこちらに来て、昼からは御堂筋に行こうかなと。わくわく。楽しみです」
周辺の飲食店では、23日限定のお弁当を準備しているところも…
【「ロインフラワーロード店」藤井蒼馬店長】
「六甲ビールとステーキ重とからあげでやらせていただく。明日まで寝られないんじゃないかな」
さらに、阪神電鉄では阪神のパレード時間に合わせ、午後0時24分に元町駅を出発し、午後1時に大阪梅田駅に到着する臨時列車を運行すると発表しています。
■阪神・岡田監督ゆかりの場所…同級生集まりパレード楽しむ
多くの人が待ちわびているパレード。大阪の御堂筋には、阪神の岡田監督とゆかりのある場所があります。
【記者リポート】
「こちら、パレードのスタート地点なんですが、その真横にあるこの場所に、阪神の岡田監督がかつて通っていた小学校があったんです」
いまは商業施設となっている場所にかつて建っていたのが、岡田監督が通った大阪市立愛日小学校。同級生たちが、23日、この場所に集まり、一緒にパレードを見ます。
岡田監督の小学校の同級生が卒業アルバムを見せてくれました。
【岡田監督の小学校の同級生】
「岡田彰布監督です。抜群に運動神経があったんです。グラウンドの端から(ボールを)投げて、監督だけは校舎にぶちあたって計測不能」
いまでも毎年、同窓会を開き、岡田監督も参加することがあると話します。
【岡田監督の小学校の同級生】
「いつも楽しくしてくれる。いろいろ気遣いしてくれて。スポーツができるだけじゃなくて、監督としての気遣いが見えたかなという気はする」
「日本一なるときも、スナックで飲んでいて、監督から電話かかってきた。『みんな、いてるか』って言って。『いてる、いてる。おめでとう』って言って。声だけは聞きました」
「とりあえずお祝いしたいよね。心から本当に」
歴史的な1日となる23日の優勝パレード。どんな光景が広がるのでしょうか。
(関西テレビ「newsランナー」 2023年11月22日放送)