11月7日も通勤や通学で多くの人が行き交っていたこの道は、国鉄梅田貨物駅の東西の行き来ができるよう、1928年に開通した「梅北地下道」です。
場所は大阪駅の北側で、東のグランフロント大阪と西の梅田スカイビルを50メートルで結びます。元々は205メートルだった長さが再開発の一環で、4分の1になったり、殺風景な風景を変えるため壁に大阪の街が描かれたり、その姿を変えながら街の人たちに愛されてきました。
【作業員】
「それでは切り替えます!」
【記者リポート】
「午前0時半前です。梅北地下道につながる通路にバリケードが張られ完全に閉鎖されました」
うめきたエリアの工事が進む中で地下道を閉鎖する必要が出てきたため、95年の歴史に幕が降ろされました。
‐Q:地下道なくなるが?
【通学で使っていた人】
「えっ!?そうなん?知っとった!?知らなかったです」
【通園で使っていた人】
「子どもが壁面の絵でめちゃくちゃ喜んでたので、それは楽しかったなと思って。そこが残念です」
閉鎖の数時間前、地下道の片隅にお昼にはなかった花束が置かれていることに取材班が気付きました。 近づいて見てみると、こんなメッセージが… 「地下道・梅北道路さん。長らくお世話になりありがとう!おつかれさまでした。あなたの貢献忘れません」。
これからは”地上の通路”を通って行き来することになります。
(関西テレビ「newsランナー」 2023年11月8日放送)