御堂筋の中央分離帯でなぜか育っていたあの「スイカ」。16日、大阪市によって安全な場所に植え替えられました。
■大阪・御堂筋で育った「ど根性スイカ」を移植
【記者リポート】
「午前10時前です。大阪・梅田に現れたスイカの移植作業が始まりました」
大阪市の職員3人がかりで慎重に行われる「スイカ」の植え替え作業。この「スイカ」が見つかったきっかけは、先週、視聴者から関西テレビに寄せられた情報からでした。
取材班が駆けつけると、車が行きかう御堂筋の中央分離帯にソフトボールくらいの大きさのスイカがありました。スイカの品種改良に取り組む研究者もこれにはびっくりしていました。
【大和農園・東本寿克さん】
「これはすごいですよ!ほんとに」
研究者によると動物のフンなどで種が運ばれた可能性があり、通常、スイカは、他の作物に「接ぎ木」して育てる必要があるそうで、自然に実がついたのは「奇跡に近い」ということです。
【大和農園・東本寿克さん】
「ど根性大根もかなり奇跡だと思うんですけど、それに負けず劣らずとこのスイカもかなり奇跡のど根性だと言えると思います」
■3年前の「ど根性大根」の教訓を生かし…市の施設で管理
3年前に、大阪・梅田の一等地でアスファルトの隙間から生えた「大根」。令和の「ど根性大根」として一躍ブームとなりました。 しかし、何者かによって引き抜かれてしまったのです。
今回、そんな事が起きないよう、「スイカ」を守るため別の場所に移されることになりました。
【記者リポート】
「今、スイカがプランターに移し替えられました」
作業はわずか10分ほどで終了しました。
【スイカを見に来た人】
「もうとられちゃったんですか?もうないんだ…残念。植物園で育てるとかしてほしい」
【大阪市野田工営所・川路修祐所長】
「せっかくここまで奇跡的に育ったスイカですので、皆さんにも見守っていただけるよう市としても配慮していきたい」
大阪市はスイカを当面、市の施設で管理し、市役所に1日だけ展示することも検討しているということです。
(関西テレビ「newsランナー」 2023年10月16日放送)