大容量の食品や日用品が人気のコストコ。実はいま「コストコ」から商品を仕入れて再販売する店が増えています。いったいなぜなのか、人気の秘密を取材しました。
■コストコで仕入れて再販売の店 人気の理由
9月末、大阪府泉佐野市にオープンしたばかりの「コストバリューマーケット羽倉崎店」。食品から日用品までコストコの人気商品が、340種類も販売されています。
1日に2回以上、コストコで商品を仕入れています。仕入れについていくと…今日の仕入れはカート5台分。大容量のパンや特大のチーズタルトなど購入した商品の数は141点。その総額は…20万円超えです。
【仕入れ担当者】
「ビックリするぐらいのスピードでなくなってくんで。なくなって(コストコに)走って、買いに行って…みたいな」
店に戻ると、買った商品を小分けにしていきます。そして、店頭に並べると、お客さんが次々と手に取っていきます。
【コストバリューマーケット羽倉崎店 栗野将人店長】
「パンのコーナーは朝、満タンにしてもお昼にはなくなる。お昼に満タンにしたら夕方までにはなくなって…」
オープンしてから1日に300人以上が来店するという人気ぶり。店を運営するのは、これまでコストコとはかかわりのなかった会社です。
【コストバリューマーケット羽倉崎店 栗野将人店長】
「元々はこの仕事をしようとは思っていなくて。IT、システム開発の会社だったが、その一環で無人販売所にむけたサービスを作れないかというところが始まりです。コストコが有名で確固たるブランド力を持っているので、商品力が強い。大量に在庫があるので、即日仕入れることが可能。参加自体は楽だと思います」
■関西でも次々に出店 気軽に購入できるのが魅力
実は今、関西でコストコ商品を再販売する店が増えていて、10月中にはコストコがない奈良県にも、オープンする予定です。いったいなぜ、再販店が人気なのでしょうか?
【来店客】
「会員じゃなくても来れるっていうのが一番大きい」
コストコでは、大容量の商品を安く買うことができますが、購入するためには数千円の年会費を払って会員になる必要があります。しかし、再販店では、会員になる必要はないので、気軽に購入することができます。
またこんな声も…
【来店客】
「(コストコだと)大きくておくとこも大変じゃないですか。買いにくくて。(再販売店は)1個やから1回買ってみようかなと」
「これくらいだったら食べ切れるし、ちょうどいいかなって」
例えば、21個入りの人気商品「ハイローラー」。3個入りと7個入りパックに小分けして販売しています。
容器代などを踏まえ、仕入れた商品に10パーセントから40パーセントほど価格を上乗せしているそうですが、お客さんに聞いてみると…
【来店客】
「ちょっと割高とは感じるけど、今ガソリンも高いし、和泉のほうまで行くことを考えたら近くで買えるほうがいい」
さまざまな魅力を秘めたコストコの再販店。今後さらに増えていくかもしれません。
(関西テレビ「newsランナー」 2023年10月5日放送)